順次TeXLive2016に移行中だが,トンボが切れてしまうことがあって,悩んでいた。ドキュメントクラスとして jsarticle の方を使えばよいのだが,jarticleを使うと,トンボを付けたとき,右と下が切れてしまうのだ。
\documentclass[b5paper,tombow]{jarticle}
とすると,これまでの tetex だと,a4サイズのPDFのほぼ中央にb5サイズの本体がくる形で,トンボもおおよそ左右上下に均等な感じで印刷されていた。ところが,TeXLive2016に移行して組版したところ,PDFがa4よりかなり小さくて,右と下が切れた感じなのだ。
TeXが生成するdviには,そもそも紙のサイズという概念がなく,通常はa4サイズで出力される,というような話を以前どこかで読んだ記憶があった。dviからpdfへ変換する段階で紙のサイズを指定することができる,という話も。そこで,紙のサイズを指定するために,これも以前行ったように \special{...}
を使ってみた。
\documentclass[b5paper,tombow]{jarticle} \special{papersize=210mm,297mm}
とすることで,トンボ付きa4サイズのPDFが出来た。ということで,とりあえず解決。
ところで,以前サイズ指定を行ったときは,
\documentclass[b5paper,tombow]{jarticle} \AtBeginDvi{\special{papersize=210mm,297mm}}
のようにしていたと思うのだが,今回はこれではダメだった。何故なんだろう。