UbuntuでTeX環境を整備するメモ

[備忘録]まったく同じには出来ないが,Mac上で整備したTeX環境とほぼ同じものをUbuntuでも使いたい。またやることになると思うので,メモ。

カスタマイズする内容は,自前のスタイルファイル,日本語フォント。なお,Ubuntuは16.04LTSであり,TeXLive 2017がインストールされている。

スタイルファイルの追加は簡単。TeXLive本体に追加すると,アップデートしたときに,また同じことをする羽目になりそうだから,別の場所に入れる。TEXMFLOCAL でも良いのかもしれないが,TEXMFHOME に入れることにした。
kpsewhich -var-value TEXMFHOME とすると,/home/hoge/texmf (hogeの部分は自分のアカウント) と出るので,ここに追加する。/home/hoge/texmf/tex/platex 以下にスタイルファイル群を入れて,texhash して終了。
ちなみに,TEXMFHOMEは自動的に決まるのではなく,/usr/local/texlive/2017/texmf-dist/web2c/texmf.cnf というファイルで指定されている。

フォントは面倒。TEXMFHOME/fonts/ 以下に,enc, map, tfm ,vf, type1, truetype, いろいろ設置する。これらを認識させるためには,updmap-sys でmapファイルを読み込んで,設定させることになる。updmap-sys が読むファイルとして,TEXMFHOME/texmf/web2c/updmap.cfg というファイルを新たに作り,そこに,例えば,KanjiMap tashotai.map などと書き込む。そして,updmap-sys とすればよい。今回は,Macからコピーした。中身は,

jaEmbed hiragino-pron
jaVariant -04

KanjiMap tashotai.map
Map MinionPro.map

なのだが,最初の2行は自分で書いた記憶がない。大丈夫なのだろうか。まあ,しかし,これで updmap-sys したところ,ちゃんとフォントも埋め込まれたので,良しとしよう。

[追記]TEXMF/texmf/web2c/updmap.cfg は,以前にMacでtexlive2017を入れたときは,kanji-config-updmap-sys –jis2004 hiragino-pron というスクリプトで生成されたものだったようだ。それに自分で,tashotai.map と MinionPro.map の行を追加したらしい。記憶が曖昧だが。

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