MacBook Pro 設定メモ(6) TeXLive

いよいよ、TeXLiveのインストール。何度かやったことがある作業なので、大丈夫なはずだが・・・。

まずは、http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet からインストーラーである install-tl-unx.tar.gz をダウンロードする。どこでも良いが、Safariが自動的に HOME/Downloads/ にダウンロードしたので、そこで作業する。解凍すると、install-tl-20200525 というフォルダーが出来る。そこに移動して、install-tl というperlスクリプトを起動する。

cd ~/Downloads/install-tl-20200525/
sudo perl install-tl -no-gui

そうそう、準備として、システム環境設定のセキュリティとプライバシーから、プライバシーに進み、フルディスクアクセス権をターミナルに与えるという設定にした。これが必要かどうかは不明だが。また、最初は、sudo 付けなかったのだが、/usr/local/texlive が作れないというエラーが出てしまった。

設定は、概ねデフォルトのまま。インストール先は、/usr/local/texlive/2020 だが、これでよい。高度な設定というボタンから、細かい設定を見ていく。
TEXDIR = /usr/local/texlive/2020
TEXMFLOCAL = /usr/local/texlive/texmf-local
TEXMFHOME = ~/Library/texmf
TEXMFVAR = ~/Library/texlive/2020/texmf-var
TEXMFCONFIG = ~/Library/texlive/2020/texmf-config
となっているが、このままで良いかな。

悩ましいのが、ポータブルにするかということ。前にMacBook Air に入れたときは、ポータブルにしたのだが、結局、それを利用することはなかった。ということで、今回は、ポータブル設定はなし、つまり、ディレクトリーは上記の通りの絶対パスに決めた。

2時間くらいかかっただろうか。なんとか成功し、次のメッセージでインストール完了。

Welcome to TeX Live!

See /usr/local/texlive/2020/index.html for links to documentation.
The TeX Live web site (https://tug.org/texlive/) contains any updates and
corrections. TeX Live is a joint project of the TeX user groups around the
world; please consider supporting it by joining the group best for you. The
list of groups is available on the web at https://tug.org/usergroups.html.

Add /usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/man to MANPATH.
Add /usr/local/texlive/2020/texmf-dist/doc/info to INFOPATH.
Most importantly, add /usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin
to your PATH for current and future sessions.
Logfile: /usr/local/texlive/2020/install-tl.log

/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin にパスを通さねば。以前、インストールしたときは、/usr/texbin というシンボリックリンクを作ったのだが。今回は作れるのか?

/usr/texbin は Operation not permitted ということで、結局作れなかった。/usr/local/以下なら作れるようだ。


sudo ln -s /usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin/ /usr/local/texbin

次は、/usr/local/texbin にパスを通す。とりあえず、暫定ということで、

export PATH=/usr/local/texbin:$PATH

とした。zshでも、この構文は使えるらしい。そうすると、which uptex などで、パスが通っていることが確認できた。あとは、ログイン時にパスを通すために、.zshenv に上記の設定を書いた。

最後に、カスタマイズ。TEXMFHOMEである ~/Library/texmf/ 以下に、個人的なマクロ、フォント、クラスファイルなどをコピー。ここは、texhash しなくてもファイルサーチする設定のはず。ただし、updmap-sysは必要。sudo付けないと、/usr/local/texlive/ 以下のファイルに書き込みできないとエラー出るので、sudo updmap-sys とする。ううむ、避けたい事態だが、仕方ないのか。

祈りながら(?)、ターミナルから、uplatex test.tex とする。無事にコンパイルできたようだ。dvipdfmx test.dvi としてPDFも出来た。ちょっと驚いたのが、日本語フォントがヒラギノではなく、HaraNoAji(原ノ味)というフォントだったこと。これでも良いが、ヒラギノに変更できるはずだよね。あとで調べよう。

[追記]何度もインストールしてるのに、今回も完全とは行かなかった。インストールするとき、sudo を付けないと進まなかったため、そうしたのだが、すると、/usr/local/texlive 以下がすべて、所有者 root、グループ wheel になってしまった。そのためか分からないが、updmap-sys も sudo updmap-sys としないと書き込みできないのだが、その際に、次のような警告が出る。

updmap [WARNING]: resetting $HOME value (was /Users/hoge) to root's actual home (/var/root)

その先を読むと、どうやら、TEXMFHOME以下にある /Users/hoge/Library/texmf/web2c/updmap.cfg が読み込まれていないようなのだ。だから、自分で設定したフォントの設定とかがエラーになってしまった。

どうしたものか。選択肢は2つ。修正できるなら修正、そうでなければ、別の場所に改めてインストールし直し。修正を試みた。sudo chown を使って、texlive以下のすべてのファイルを、所有者を自分、グループをadminとした。そうすると、updmap-sys が sudo なしで実行できて、/Users/hoge/Library/texmf/web2c/updmap.cfg も無事に読み込まれたようだった。

ということで、事なきを得たのだが、そもそもの問題は、インストールで sudo を使ったことにあるかなあ。しかし、sudoなしでは書き込めないと言われたしなあ。そういえば、Homebrewも/usr/local 以下にインストールされているのだが、sudo要らなかったような気がするけどなあ。記憶曖昧だが。

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