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2004年10月03日

大鏡

高校一年の古文の授業で,最初に習ったのが,「大鏡」だった。古文・漢文に関してはまったくの劣等生だった。いまでも覚えているのは,未然形につく助動詞とかいうのだけだ。なにせ,毎時間,最初に暗唱させられていたのだった。曰く,「ずむじるらるすさすしむまほしましりみぜん」。どこで区切るのかも分からない(笑)。あ,連用形バージョンもあったっけ。「きけりつぬたりけむたしれんよう」。

いや,こんなことを書くつもりではなかったのだ。古文は大嫌いだったのだが,「大鏡」だけは,なぜかずっと気になっていた。おそらくは歴史に興味があったからだと思う。小学生の頃は,子供向けに編集してはあるやつだが,太閤記,太平記など,よく読んでいた。「椿説弓張り月」という源(八郎)為朝が主人公の話も大好きだった。

少し前に,「大鏡」を読みたくなった。実家には岩波の日本「古典文学体系」の分冊 (松村博司著。今は岩波文庫に収録されているようだ) があるが,これではとても通読できない。新潮社から新潮日本古典集成というものが出ていて,よさそうだったので,購入した。これは,なかなか良く出来ている。頭注があるのは,岩波と同じだが,本文脇に朱色で小さく現代語訳が添えてあるのだ。全訳ではなく,難しいフレーズや語句に付いているので,非常に便利だ。これなら,なんとか読んでいけそうな気がする。

まあ,そんな感じで,少しずつでも「大鏡」を読んでいきたいな,と思う。

投稿者 sukarabe : 2004年10月03日 22:06

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