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2005年01月29日

大勧進・重源(ちょうげん)上人

先日,東京MXテレビを見ていたら,源平合戦(?)で焼失した東大寺の大仏を再建した人物として,重源(ちょうげん)上人という人が取り上げられていた。MXテレビのことだから,どこかの放送局で作成したものの再放送かもしれないが,初めて知ることばかりでなかなか面白かった。

平家が東大寺を焼失させたことも知らなかったが,後白河法皇のきもいりで大仏再建の責任者となった重源という人のことは今まで聞いたことがなかった。面白いと思ったのは,今で言えばプロジェクトXみたいな内容で,坊さんのイメージを一新した(笑)。大仏を作るための鋳造の知識や,山口から材木を運送するための方策など,単なる宗教学者ではとてもできないことだろう。当時の僧侶というのは最先端の技術などにも精通していたのだろうか?また,このプロジェクトを引き受けたのが60歳のときというのだから驚きである。

まあ,細かい事実などは,うろ覚えでここに書いても仕方がない。いくつか参考になるサイトを見つけたので,リンクを張っておこう。

華厳宗大本山・東大寺/東大寺のあゆみ
松岡正剛の千夜千冊「重源」(伊藤ていじ著)
東大寺別院 周防華宮山阿弥陀寺
東大寺盧舎那仏像 -- Wikipedia

もうひとつ知らなかったことは,例の勧進帳というのが,この大仏再建と関係があるということ。勧進というのは,まあ募金活動みたいなものだろうか。全国をまわって募金などを行う人たちのこと(多分,まちがっていたらごめんなさい)で,通行手形に相当するのが勧進帳ということらしいのである。その元締めが重源であり,だから彼は大勧進と呼ばれていたらしい。弁慶が富樫のまえで(実際にはないのであるが)読み上げるのが勧進帳なのだが,それが一体何なのか,この番組を見るまで知らなかった(苦笑)。そうか,そういうことだったのね。

投稿者 sukarabe : 2005年01月29日 20:19

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