2006年10月21日(土曜日)
江崎誠致 「名人碁所」 [ チェス・囲碁など ]
江崎誠致「名人碁所」(めいじんごどころ)を読了。まあ小説だから創作の部分もかなりあるのだろうとは思うが、一応歴史的事実については嘘はないであろう。初めて知ることも多く、けっこう楽しめた。
江戸幕府お抱えの囲碁の家元、本因坊家と安井家の名人碁所をめぐる争いがテーマ。もっと具体的に言うと、(第三世)本因坊道悦と安井算知との争碁。主人公は本因坊道悦かな。
安井算知は、道悦の師匠である先代(第二世)の本因坊算悦と碁所を争い、争碁を打っていたのだが、決着がつかぬまま、算悦は亡くなってしまう。それから数年して、突然、安井算知は幕府から碁所に任命される。背景としては、安井家びいきの有力な大名、奉行とかの存在があったみたいだ。おさまらないのは道悦であった。なにせ算知と道悦とはどちらが真に強いのかまだ勝負をしていないのだから。名人碁所には最強の碁打ちがなるという不文律がある。ときに道悦32歳。敵役の算知は52歳。
で、道悦は奉行に不服申し立てをするのであった。お上に楯突くのかと脅されても屈せず、万が一不覚をとって負けることがあれば遠島になっても構いませぬ、と突っ張る。かくして、家元の威信をかけた勝負が始まるのであった。
ところが権謀術数というか、なんだかんだで、すんなりいかないんだなあ。読んでる方もいらいらする展開となる(苦笑)。大体は知っている話なんだが、道悦の弟子にして大天才の道策が出てきたり、のちに天文学者・渋川春海となる安井算哲が出てきたりと、へえ~ということも多く、楽しく読了。ああ、もっと続きを読みたいなあ、と、読み終わってしまったのが残念なのである。
投稿者 sukarabe : 2006年10月21日 09:58
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