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2005年11月01日(火曜日)

ガウス和の端緒 [ 数学 ]

ガウスの和は,次の式で定義される。
G=\sum_{a=1}^{p-1} \left(\frac{a}{p}\right)\zeta^a
ここで,pは素数,\left(\frac{a}{p}\right)は平方剰余記号,そして\zetaは1の原始p乗根。もっと一般に拡張されたものもあるが,一番素朴な本来のガウス和がこれ。 一番素朴な形ではあるが,これだけでは,この式がどこから出てきたのか分からない。数論の教科書には定義や性質は書いてあるものの,由来や動機付けがないことが多いのが不満の一つだ。

ガウスの「数論研究」を読むと,円周等分方程式の研究から自然に出てくることが分かる。簡単な例として,p=7の場合(円周7等分)を考えてみる。この場合,原始根として3がとれるので,
3^0=1,\quad 3^2=2,\quad 3^4=4
の3つが平方剰余,残りの3,5,6が非剰余となる。そこで,1の原始7乗根\zetaのベキをこの2種類に分けて,周期
\alpha=\zeta+\zeta^2+\zeta^4, \quad \beta=\zeta^3+\zeta^5+\zeta^6
を作る。すると,簡単な計算で,
\alpha+\beta=-1, \quad \alpha\beta=2
となるので,\alpha, \betaは2次方程式x^2+x+2=0の根 \frac{-1\pm\sqrt{7}i}{2}となる。よって,
\alpha-\beta=\pm\sqrt{7}i
となる。これが,p=7の場合のガウス和に他ならない。つまり,
G=\zeta+\zeta^2+\zeta^4-\zeta^3-\zeta^5-\zeta^6=\pm\sqrt{7}i
である。一般の場合も同様にして\sqrt{p}が出てくる。これはなかなか素敵な結果だ(^_^)。

さて,これを踏まえて最初の定義を見てみよう。なるほど納得できるではないか。良かった良かった。

投稿者 sukarabe : 2005年11月01日 12:13

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