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2005年12月07日(水曜日)

電子オルガンなるもの [ オルガン ]

子供の頃,ヤマハの音楽教室に通っていた。ヤマハではエレクトーンというのだが一般名詞で言うと電子オルガンを習っていた。父親は子供に何か楽器を習わせたいと思っていたようだが,基本的に新しい物好きなのと,多分ピアノでは途中で挫折するだろう,ということでオルガンになったように思う。家にあったのはD-2Bという機種だった(と言っても分かる人はほとんどいないだろうが・・・)。当時E-3というステージモデルがあり垂涎の的だったが,実は今欲しいのはE-3のようなオルガンなのだった(笑)。E-3のデモレコードが家にあり,斉藤英美,沖浩一,関藤繁生(セキトオシゲオ),酒井潮(うしお)という人たちが弾いているのだが,今聴いてもぐっとくる演奏なのだった。では現行の機種はどうか。今ヤマハが販売している電子オルガンは何というか楽器ではないようで欲しくないのだ。ハモンドのオルガン(B−3とか)が欲しいかと言えば,それもちょっと違う。オルガンがベースとなって,その上でいろんな音が出るのが楽しいと思う。この「オルガンがベースとなって」という点がポイントなのだが,そこにこだわりを持つ人はおそらく少ない。ヤマハの電子オルガンにおいてはオルガン音源は隅っこに追いやられている。ドローバーを手でがちゃがちゃいじることができない。どうしてこんなことになってしまったのかなと思う。

中学生以来ほとんど弾いていなかったオルガンを最近になって弾きたくなっているのだが,オルガンを取り巻く環境が昔と様変わりしていて戸惑っている。売っている楽譜はレコードのコピー譜のようだったりするし,オルガンの音も忘れ去られている。

オルガン復活のきっかけとなったのは,偶然入手した昔のレコード。田代ユリさんの「ニュー・サウンズ・イン・オルガン」と塚山エリコさんの「ラブ・サウンズ」。そして今でもオルガンの末裔はいるもので,釧路在住の鈴木一浩さん。この方たちのレコードと楽譜が支えとなっているのだが,いかんせん僕には難しすぎる(苦笑)。

実はオルガンの音はレコードやテレビから溢れている。多くはハモンドB−3なのだろうが,B−3だけがオルガンではないはずだ。電子オルガンが正常進化していれば出番も多いと思うのだが,現状は所謂「女子供」(すみません。差別用語なんでしょうね・・・)のお稽古事に成り下がっていると思う。だからどうしたと言われると困るのだけれども。

投稿者 sukarabe : 2005年12月07日 23:14

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