« 強制執行? | メイン | やきとり専門・掌(たなごころ) »

2006年06月17日(土曜日)

クーラン・ヒルベルト第2巻 [ 数学 ]

リチャード・クーラント(Richard Courant, 英語読み) の伝記「クーラント」(原題は、Courant in Göttingen and New York) を読んでいたら、クーラン・ヒルベルト(Courant-Hilbert)「数理物理学の方法」の第2巻(原書の場合、日本語訳では第3巻と第4巻になる)のことについてあれこれ書かれていたので、ちょっとだけ斜め読み。

実のところ、有名な本ではあるが、ちゃんと読んだことなし(苦笑)。第2巻のテーマである偏微分方程式の理論は、シュワルツの超関数や関数解析ができてから様変わりしているので、いまさらクーラン・ヒルベルトを読むのもなあ、とは思ったかも。

しかし、ざっと眺めてみると、なかなか楽しそうな感じ。やっぱり過度に抽象化された数学は疲れる。それに正直に言うと、関数解析とか嫌い(笑)。クーラントの本は古典解析のかほりがして、今だったら読んでみるかという気にさせる。

それに、最後の方にプラトー問題について、短くはあるが解説が載っている。プラトー問題については、クーラントが素人向けに書いた本「数学とは何か」で読んだことがある。うかつなことに、伝記を読むまでクーラントがプラトー問題をディリクレの原理に帰着させて解いていたことを知らなかった。プラトー問題自体はダグラスによって初めて解かれたのだが、クーラントはその解法(別の変分問題に帰着させる)が気に入らず、より直接的な解法を得たのだという。それだけ愛着のある話題であるからこそ、素人向けの本にまで書くわけだ。クーラン・ヒルベルトの本の方には、ダグラスとの悶着など(先取権に関しての)は一切触れておらず、ただ「プラトー問題は、ラドーとダグラスによって初めて解かれた。ここの解説は、クーラントの論文、・・・・・に拠る」という脚注があるのみ。

ということで、暇ができたら、少しずつ読んでみたいと思う。思うのだがね・・・。

投稿者 sukarabe : 2006年06月17日 15:29

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://njet.oops.jp/cgi/mt/mt-tb-alt.cgi/1128

このリストは、次のエントリーを参照しています: クーラン・ヒルベルト第2巻:

» http://0aff.rakugaba.info/af2/ from ナンバーナインのジャケット激安口コミ情報!
[続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年01月26日 15:30

コメント

コメントしてください

comment spam対策のため,名前とメールの入力が必須になっていますが,メールアドレスは公開されません。Web SiteのURLは任意です。Type Key IDをお持ちの方はType Keyをサイン・インしてくださってもいいです。





次回の入力を省くために、名前・URLなどを保存しますか?