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2007年06月14日(木曜日)

おお、二十年前のファイルが [ TeX ]

探し物をしていたら、随分と前に書いた文書が出てきた。手書きではなく、TeXで印刷したもの。プリントアウトの日付は、1988年。おお、約20年も前である。内容は、まあ、大したものではないのだが、当時、TeXでは日本語処理ができなかったので、苦労した記憶が蘇る。

そのころ使っていたコンピュータはMacintosh Plusというもの。メモリーが1メガバイトになり、少しは実用的になったかな、という頃。TeXをマックに移植したTeXtureというソフトを7万円も出して購入した。このテクスチャー、単なる移植ではなく、テキストエディターとプレビューアーが一体となっていて、非常に使いやすいものであった。コンパイル中にエラーがあると、エディターに戻って、エラー箇所にカーソルが移動したり、Previewerに至っては、マウスポインター部分が虫眼鏡の形に変わり、クリックすると、その部分が拡大表示されるという優れものだった。現在のテック関係のフリーソフトも、それなりに使いやすくなってきたが、それらは基本的にはすべてテクスチャーで実現されていた。

そんな便利なテクスチャーであったのだが、当然とはいえ、日本語が使えなかった。だって、もともと想定してないんだからね。テックそのものはアスキーの開発部により日本語化されていたが、当時はUNIXでしか動作していなかった。仕方がないので、日本語の文書をテックが処理できるように前処理するプログラムを自分で書いた。確か、Lightspeed Pascalというマック用のパスカル処理系を使ったと思う。そして、マックの日本語フォントが使えるように、フォント・メトリック・ファイルを作成し、リソース・エディターであれやこれや作り、と、思えばよくやったものである(笑)。

そんな思い出に浸りながら(笑)、当時のフロッピーディスクを探してみると、ファイルがまだ残っていた。今と違って、ラテックではなくプレイン・テックのマクロを自分で作って文書を書いていたのだが、当時のファイルを今使っているコンピュータに移して、久しぶりにプレイン・テックで処理してみると(日本語処理の関係で、1行コメントアウトしたけど)、何の問題もなく処理できて、きれいなPDFが出来上がったのには驚いた。いや、出来て当然なんだけど、そうは行かない現実を色々と知っているものだから。20年前のマックのファイルがそのまま一発でコンパイル通るなんて、なかなか感動的なのである。個人的には。

投稿者 sukarabe : 2007年06月14日 03:32

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