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2007年06月13日(水曜日)
脱・一人一票 [ 社会 ]
昨日の朝日新聞に「脱・一人一票」という記事があり、興味深く読んだ。フランスのオルセー市での実験であり、実際の大統領選挙の投票と共に、候補者全員について、6段階での評価(非常に良い、良い、まずまず、容認、不十分、失格)をしてもらったとのこと。7割以上の有権者が協力したらしく、結果も実際の選挙結果とはずいぶん違ったものになったそうだ。
以前、マイナス票を投じるシステム (笑) を考えたワタシとしては、共感する部分が多い。この多段階評価システムを考えたのは、エコール・ポリテクニックの数学者二人組。へえ~と思ったのは、ボルドーワインの格付け・評価システムを参考にして出来上がったらしいということ。まとまりにくい多様な意見をどう集約するか、検討した結果という。具体的には、各々の候補者について、評価の中央値(メジアンっていうんだっけ?)で比較するということだった。
ワタシのマイナス票システムと通じるところは、こいつだけは嫌だ、という意見がちゃんと通るということ。右翼のルペン候補は実際の選挙では12人中4位だったが、6段階評価での結果は最下位(笑)。ルペンだけは嫌だ、という有権者がたくさん居たってことだね。
別にこれが最良の方式とは言わないが、今のシステムが唯一無二ではないことは、もっと強調されていいと思う。まあ、どのシステムにするかは、利害関係が絡むから難しいと思うけど、それこそ利害関係のない学者連中が集まって、理論的に作れば良いと思う。裁判所だって独立しているのだから、選挙システムも政治家連中から独立すべきだろう。
投稿者 sukarabe : 2007年06月13日 10:14
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コメント
「非常に良い」!!
ってゆ~か、もっとシンプルに、投票するにしても6段階評価をそのままポイント制にして、最多ポイントをゲットした人が当選ってことにしちゃえばいいのに。
単純なkebaは一人一票じゃなくなるだけで結果が楽しみになって、投票に行っちゃいそうな気がする。
以外に投票率アップの秘策になったりして(みんなが自分と同じくらい単純だと思ってるkebaです)
投稿者 keba : 2007年06月13日 19:36
こういう実験ができるということに、日本とは違うよなあと思ってしまいます。さすが、民主主義発祥(?)の国でしょうか。単純にポイントを足さないのは、極端な意見に対する緩衝材とかいろいろ理由があるのでしょう。まあ、単純加算でも、現行制度よりはずっと良いと思いますけどね。
投稿者 sukarabe : 2007年06月13日 20:21
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