« 怖い夢 | メイン | カフェ・ベルク@新宿東口改札 »

2005年09月24日(土曜日)

国会・マスコミの嫌な雰囲気 [ 雑記 ]

前回もめにもめた郵政法案はわずか10分のスピード審議で自民党の部会の了承を得て再提出されるとのこと。中身をもっと吟味しようとか今更言えないんだろうなあ。選挙の結果がああでは,もう処置なしという感じか。それにしてもまるで思考停止したかのような進行状況には空恐ろしさすら感じる。戦前のことは知らないが,当時も今と同じく思考停止してしまい,後戻りできない戦争に突っ込んでいったのだろうと想像する。何よりも不安なのは,反対できない雰囲気が作られていることだ。反対でもしようものなら「非国民」のラベルを貼られるに違いなかった。

テレビの報道は目も当てられない。選挙前は刺客だの何だのと面白可笑しく取り上げ,今は小泉チルドレンだの大騒ぎだ。選挙直後には,自分たち(テレビ局)も反省しなければならない,などと殊勝なことを言っていたっけが,反省など誰もしていないことは明らかであった。新人議員の議員宿舎の間取りとか,誰と誰が同じフロアーだとか,そんなことの何が報道に値するのか教えて欲しい。

郵政に反対し造反議員のラベルを貼られた人たちへの目もきびしい,というか意地悪だ。彼等が首班指名で悩むのは当然の事だろう。そもそも政治家というのは,相容れない幾つかの要件と向き合い,その中で最適コースを選ぶという難しいことが仕事のはずだ。国と地元,正義とエゴ,対立軸はいくらでもあるだろう。矛盾を抱えずに政治家などできるものか。小泉におもねり自分を偽って思考停止している自民党議員たちよりも,よっぽど誠実に思えるのだが。首班指名での矛盾を衝くのは国民の目に分かりやすい部分だけを切り取って整合性がないと大騒ぎしてだけで,意地悪な行為だ。だったら同じ論理で,もっと重要な議案について取材する方が建設的だ。それに,なんというか,単に反小泉派の苦境を面白がっているにすぎないようにも思う。政治ではなく芸能ネタ的な取材なのだ。変な喩えだが,離婚した芸能人にマイクを突きつけているような,そんな嫌な雰囲気を感じてしまうのだった。

投稿者 sukarabe : 2005年09月24日 07:52

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://njet.oops.jp/cgi/mt/mt-tb-alt.cgi/793

コメント

コメントしてください

comment spam対策のため,名前とメールの入力が必須になっていますが,メールアドレスは公開されません。Web SiteのURLは任意です。Type Key IDをお持ちの方はType Keyをサイン・インしてくださってもいいです。




保存しますか?