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2006年05月21日(日曜日)

Garamondベースの数式フォント [ TeX ]

最近 A Survey of Free Math Fonts for TeX and LaTeX というページを見つけたのだが、そこにGaramondをベースにした数式フォントセットのことが書いてあった。Garamondは大好きな活字(笑)なので、さっそく導入してみた。このGaramondはURWが無償で提供しているバージョンらしく、CTANで入手できる。まずはこれをインストールする。

CTANの http://ctan.tug.org/tex-archive/nonfree/fonts/urw/garamond/ に行き、garamond.zip をダウンロードする。これを解凍するとインストールの方法が書いてあるので、それに従う。フォント自体は拡張子 .pfb および .afm のもので、これらをそれぞれ texmf ディレクトリー以下の texmf/fonts/type1/urw/garamond および texmf/fonts/afm/urw/garamond ディレクトリーにコピーする。この部分は手動でやることになる。このあとメトリックファイル(.tfm)やらマップファイルやら、大量のファイルを所定のディレクトリーに移さねばならないが、幸いにしてteTeXベースのシステムはディレクトリーの配置が標準化されていて、配布物もそれに準じているため、ugm.zipを texmf ディレクトリーで解凍すればよい。ところが、マックの解凍ソフトというか、Stuffit のことなのだが、ファインダーから解凍すると、ugm folderという名のフォルダーを新たに作ってそこに解凍してしまう。ああ、これじゃあ意味無い。既存のディレクトリーに追加して欲しいのに。ということで、こういう場合にはShellのお世話になる。ターミナルを起動して、texmfディレクトリーに移り、unzip ugm.zip とするだけ。ああUNIXってホントに良くできているよな(笑)。このあと、texhash として追加されたファイルを登録し、さらにマップファイルを更新するために、updmap --enable Map ugm.map とする。これで、updmap.cfgファイルにMap ugm.mapという行が追加され、それに従って、dvipsやらdvipdfmxやらの設定ファイルが更新される。これでGaramondは終了。

引き続いて、http://ctan.tug.org/tex-archive/fonts/mathdesign/ に行き、mathdesign.zipをダウンロードする。mdcore.zipをtexmfディレクトリーにコピーして、そこでさっきと同様にターミナルからunzipする。今回インストールするのはGaramondベースのものなので、mdugm.zipファイルを同様にtexmfでunzipする。そしてtexhashして、updmap --enable Map mdugm.mapとして終了。

さて、実際に使ってみる。LaTeXで使うには、\usepackage[urw-garamond]{mathdesign} と指定すれば良い。既存のファイルで試してみると、エラーではないが警告が出た。amssymb, amsfonts と一緒には使うな、ということらしく、これらの読み込みを止める。すると問題なくコンパイルされて、Garamond独特のシャープな字体が現れる。おお、素晴らしい!

投稿者 sukarabe : 2006年05月21日 23:43

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