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2006年10月14日(土曜日)

誤って腎臓を捨てる! [ 社会 ]

移植用に提供された腎臓を、そうとは知らずゴミとして捨てたらしい。関係者は呆然らしい。そりゃそうだろう・・・。
asahi.com:提供された腎臓捨てる 社保中京病院 名古屋
提供の腎臓を誤廃棄 名古屋の中京病院 (中日新聞)
腎臓を捨てるとは… 医療関係者「信じられない」(中日新聞)

手術は絹川副院長ら泌尿器科の医師5人で担当。摘出した2個の腎臓のうち1個は院内で、もう1個は別の病院に運んで移植する予定だった。しかし、院内で移植する患者がまだ確定していなかったので、摘出チームのうちの一人の医師が、腎臓を「置いておいて」と看護師に指示したという。

腎臓は別々に2個のクーラーボックスに入れ、手術室内に置かれた。その後、看護助手が次の手術準備のため、別の看護助手に「手術室をきれいにして」と指示。この看護助手らが、室内にあったクーラーボックスを台車に乗せ、機材を洗浄したり、組織片を捨てたりするクリーンアップルームに運んだ。その後、洗浄を担当する別の看護助手が、ボックスを開け、さらに保存液などを入れて4重になっている袋を開き、腎臓を捨ててしまったという。院内には臓器移植ネットワークのコーディネーターが待機しており、別の病院へ運ぶ腎臓を受け取るはずだった。

しかし事故当時、コーディネーターが手術室内にいたのかどうかははっきりとせず、腎臓は管理者不在の状態だった。ネットワークによると、こうした場合の臓器管理にマニュアルはないといい、山崎支部長は「クーラーボックスに表示があれば、防げたかもしれない」と話した。(以上、中日新聞から引用)

中日新聞のフォロー記事を読むと、ああ、ミスってこういうふうに起こるのね、と。ある程度手順が確立していて、皆も慣れている。で、いつもとちょっとだけ違うことが起こるがさして気にも止められない、と。いや、人事じゃないですだよ。

投稿者 sukarabe : 2006年10月14日 07:37

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コメント

捨てるものをこんなに丁寧に包んでるはずはないよな~っていうカンというか常識が働く余地がないほど忙しいのか、看護士さんたちにとって「医師」の命令が絶対で「捨てていいんですか?」っていう確認なんて恐ろしくてできない環境なのか、なんなのかわかんないけど、すごい事件ですよね。

税金払うお金に「kebaの。無駄に使うな」って書きたいって以前ブログに書いたけど、臓器提供するときにも「kebaの。間違って捨てるな」って書いてもらうよう医者に指示しなきゃいかんでしょうかねぇ(笑)?

投稿者 keba : 2006年10月14日 11:58

激しい 怒りを感じる。
臓器提供者 その気持ち。 「全く 無駄になった」。
「一人でも 救おう」。その気持ちで 提供したはずだ。
命の何%か解らないが…
この、ずさん 過ぎるシステム。医師の 意識に対して。 
2人に移植されるはずだったな? 確か。
「では、3人分。 少なく見積もって 6億」。
「警告・制裁 含め14億だな」。 刑法上で。
民事でも 戦うべきだ。

投稿者 torazoh : 2006年10月15日 02:56

看護師さんじゃなくて、看護助手さんみたいですが、まあ、こっちから見れば同じですからねえ。いずれにせよ、起こって初めてシステムの問題点が明らかになるということですね。それにしても、まさかこんなことが、とは思います。そう言えば、福知山線もそうでした。提供者の人もやりきれないと思いますし、移植予定の方もがっかりですよね。やれやれです。

投稿者 sukarabe : 2006年10月15日 12:06

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