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2007年01月03日(水曜日)

一歩前進 [ 数学 ]

[備忘録] 例のラマヌジャンの連分数に関する G. N. Watson の論文。以前読んだときに挫折した箇所を久しぶりに再チャレンジ。こっちが近視眼的になっていたせいもあると思うが、もう少し丁寧に書いてくれよ~(苦笑)、という気持ち。とりあえず、今回はクリアーしました!

忘れないようにメモ。 \prod_{n=1}^{\infty}(1-q^{n/5}) を無限級数展開すると、オイラーの五角数定理によって、
\prod_{n=1}^{\infty}(1-q^{n/5})=\sum_{n=-\infty}^{\infty}(-1)^{n}q^{n(3n+1)/10}
となる。右辺の分数冪のうち、n\equiv 4 \pmod{5} に対応するものを考える。n=-5m-1と置けば、それに関する和は
\sum (-1)^{m+1}q^{1/5+5m(3m+1)/2}
となる。従って、これを \prod_{n=1}^{\infty}(1-q^{5n})=\sum (-1)^{m}q^{5m(3m+1)/2} で割れば、商は -q^{1/5} となる。以上から、J_1, J_2qの整数冪の級数として、
\prod_{n=1}^{\infty}\frac{1-q^{n/5}}{1-q^{5n}}=J_1-q^{1/5}+q^{2/5}J_2
の形で表される。

あースッキリした~。奥歯に挟まっていた野沢菜がやっと取れた気分(笑)。分かってしまえば、なんだ、簡単じゃないか~。しかしねえ、盲点に入ると、これが分からないのよ~。

投稿者 sukarabe : 2007年01月03日 10:54

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