« やきとん・みつぼ | メイン | パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド »

2007年05月30日(水曜日)

量子力学に目覚めたかも [ 物理 ]

Aha! 量子力学がわかった!

物理学は興味はずっと持ちながら、挫折の連続、あー僕には分からないなあ、と嘆息するのであった。なかでも量子力学は挫折も挫折、とっぱじめから跳ね返されて、それっきりであった。というか、解析力学のハミルトン・ヤコビの方程式で、変数を偏微分作用素に置き換えろ、と天下りに言われてもなあ、と。これで納得する人って居るのだろうか。

そんな感じで、あきらめていた量子力学なのであるが、先日、通俗も通俗、超入門書(?)とでも言うのだろうか、そんな本を見つけた。「Aha! 量子力学がわかった!」という、いかにもインチキくさいタイトル(失礼!)の本がそれ。以前だったら、まず絶対に購入しなかったであろう種類の本だ。大体、こういう通俗書で理解できるはずがなかった。しかし、ままよ、と立ち読みしてみると、意外にも、これがなるほど~と納得のできる流れになっているのだ。黒体の輻射に関するプランクの先駆的業績から始めて、古典力学のアプローチが如何にして矛盾し、エネルギーがデジタルであるという不可思議な仮定が如何に正しい結果を導くかということが、親しみやすい口調で説明される。グラフや図が多いのもグッド。楽しい挿絵など、飽きさせない工夫もそこかしこにみられ、所謂学術書とは親しみやすさが全然違う。イカサマではなく、キチンとした話をこういう風に敷居を下げて説明することって可能なんだ、と感心させられる。もちろん、この本だけですべてを理解するのは無理だと思うが、普通の入門書で挫折したワタシとしては、再チャレンジのきっかけになりそうなのである。

まだ途中までしか読んでいないが、この本で概要を知ってから以前挫折した本を読むと、あら不思議、なるほどなるほど、と読めるのだ(笑)。黒体の輻射の問題は古典力学では説明できない典型的な例であり、実はほとんどの教科書に書いてあるのだった。そうか、そうだったのね。でも、岩波物理学講座の「量子力学 I」を最初に開いたときは、なるほど~とか思わず、なんでこんな話が書いてあるのかなあ~(苦笑)ってな感じだったのだ、ワタシは。同じ内容であっても、ちょっとした表現の違い、ちょっとした心遣い、ちょっとした親切、ちょっとした優しさ、ちょっとした動機付け、そういうことで、こんなにも受け取る側にとって違うのか、と驚く。

ということで、これからしばらく量子力学を勉強、否、楽しみたいと思うのでありました。いつまで続くかなあ~(笑)。

投稿者 sukarabe : 2007年05月30日 21:10

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://njet.oops.jp/cgi/mt/mt-tb-alt.cgi/1494

このリストは、次のエントリーを参照しています: 量子力学に目覚めたかも:

» はじめまして from マナブならcocoガイド
ブログ管理人様、突然のご挨拶を失礼致します 私たちは「学ぶ」事をテーマにした情報サイトを運営しているものです。 お役に立つ情報をご提供できればと思い、随時掲載、... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年08月31日 16:52

コメント

コメントしてください

comment spam対策のため,名前とメールの入力が必須になっていますが,メールアドレスは公開されません。Web SiteのURLは任意です。Type Key IDをお持ちの方はType Keyをサイン・インしてくださってもいいです。





次回の入力を省くために、名前・URLなどを保存しますか?