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2007年06月10日(日曜日)

朝永振一郎の「量子力学」 [ 物理 ]

朝永振一郎「量子力学 I」みすず書房

ノーベル物理学受賞者の高名な研究者による有名な本だが、実はちゃんと読むのはこれが最初。何年か前に読もうと思ったとき、たしか第1巻が買えなかったので、てっきり絶版になったと思ってあきらめていた。先日、ジュンク堂で見かけたのでさっそく購入。例の「Aha! 量子力学がわかった」で準備運動していたのが良かったのか、なんとか読めそうな予感。何のことは無い、黒体輻射(空洞輻射)の話から始まっている。「Aha!・・・」の方でちゃんと書いてないことも含めて、かなり詳しく書いてあるみたいだ。もっともその分、難しくはなっているが。案の定、さっそく、統計力学の話で頓挫しそう(苦笑)。いやいや、少しぐらい分からなくても先に進むことが大切だと思って、読み進めてみよう。統計力学の方は、久保亮五さん(こっちも碩学だよ~笑)の本(共立全書)でなんとか補えそうだし。

話は変わるが、みすず書房の本の出来栄えは相変わらず素晴しい。装丁も美しく、活字は精興社のもので、数式の組み方も良い (岩波も以前はそうだったが)。古き良き伝統というか、日本の活版印刷がいかに高水準であったか、思い知らされる。この精興社の活字が \TeX (テック)で再現できたら、どんなに素晴しいだろうか。

投稿者 sukarabe : 2007年06月10日 23:16

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コメント

 sukarabeさん。お久しぶり。EROICAです。
 「Aha!・・・」の記事を読んだとき、コメントしようかと思ったのですが、ちょっと日が経ちすぎていたので、遠慮しました。
 朝永の量子力学。これは、もの凄い名著ですよね。特に付録に書いてあることなんか、この本にしか書いてないことも多く、非常に役に立ちます。
 2巻は、5年ほど前に、活字を組み直し新装版が出たのですが、値段が跳ね上がりました。
 分かりにくいところは飛ばしてでも、一度は通読してみることをお勧めします。絶対損はしない本です。
 こんな本が書けるように、私もなりたいものです。
 素晴らしい本の写真が出ていたので、思わずコメントしてしまいました。
 今後もよろしく。

投稿者 EROICA : 2007年06月11日 01:39

EROICAさん、こんにちは。

つい物理に手を出してしまいました(笑)。もっと早くこの本を読んでおけばなあ、とちょっと後悔してますが、その気にならないとなかなか読めませんから、まあ、いい機会だと思って頑張ってみます。そうそう、付録のボルツマンの原理でちょっと頓挫中です(苦笑)。もう少し数学的な統計力学の方がワタシには理解しやすいかもです。

投稿者 sukarabe : 2007年06月11日 20:05

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