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2006年01月17日(火曜日)

eに関連した連分数 [ 数学 ]

先日書いた eの連分数展開 に関連して、少しだけ。

eの連分数展開は、周期性はないものの3つ毎にパターンがあった。そのため、第n近似分数(n-th convergent)を3つ毎にピックアップした数列が単純な漸化式を満たし、それが本質的には T_{n}=\int_0^1 \frac{t^n(t-1)^n}{n!}e^t\,dt と一致している、というのが証明の粗筋であった。

してみると、T_nだけでもeの連分数を縮約(?)したものを表せそうじゃないか、と思える。 T_nnの偶奇によって符号が変わるため、つねに正の値を取る積分
I_{n}=\int_0^1 \frac{t^n(1-t)^n}{n!}e^t\,dt
に取り替えて考える。単に、t-11-tにしただけ。 これは、次の漸化式を満たす。
I_n=2(2n+3)I_{n+1}+I_{n+2}
そこで、両辺をI_{n+1}で割れば、
\frac{I_n}{I_{n+1}}=2(2n+3)+\frac{1}{ \frac{I_{n+1}}{I_{n+2}} }
となる。 あとは、これを繰り返せば、連分数の出来上がりというわけ。

I_0=e-1, I_1=3-e なので、最終結果は次となる。
\frac{e-1}{3-e}=6+\frac{1}{ 10+\frac{1}{ 14+\frac{1}{ 18+\frac{1}{ \ddots} } } }
連分数の形は、等差数列となり美しいが、値の方はイマイチかあ〜(苦笑)。残念!?

投稿者 sukarabe : 2006年01月17日 14:14

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