gsdjvuをビルドしてdjvudigitalを使う

[備忘録]Ubuntu上でgsdjvuを自前ビルド&インストールしたのでメモ。

使いたいのは djvudigital というプログラム。djvudigital hoge.pdf とすれば,hoge.djvu が出来上がるというもの。そのためには,DjvuLibre というものを入れる必要がある。

DjvuLibre自体はSynapticパッケージマネージャーから簡単にインストール出来るのだが,これだけではダメ。djvudigitalを使おうとすると,これこれが必要なので,別途インストールしてね,的なメッセージが出てしまう。どうやらライセンス(GPLとかCPLとか)の関係で,GSDjvuというものが同梱できないらしい。その辺の事情はGSDjvuのページに書いてある。そこでGSDjvuのページをざっと読んで,自前でのビルドを試みた。

まずはGSDjvuをダンロードする。現時点での最新版は gsdjvu-1.6.tar.gz で,これを解凍した gsdjvu-1.6 というフォルダーを適当な場所に移動させる。今回は,/home/foo/gsdjvu-1.6 とした。ちなみに foo の箇所は自分のアカウント名に置き換え。そして,その中に BUILD という名前のフォルダーを作る。/home/foo/gsdjvu-1.6/BUILD となる。他の名前でも良いと思うが,BUILDがビルド用スクリプトでのデフォルト名になっているので,あとで名前を入力する手間が省ける。

次に,READMEに従って ghostscriptとフォント関係をダウンロード。ghostscript-8.64.tar.bz2 と ghostscript-fonts-std-8.11.tar.gz を指定のサイトからダウンロードして,/home/foo/gsdjvu-1.6/BUILD/ に置く。これ以外にオプションで,解凍ツールとかJPEG, PNG関係のライブラリーがダウンロードリストに載っているが,システムにある場合は,そちらが最新版だろうから,それを使った方が良いだろうというような事が書いてある。実際,これらはすでにシステムに入れてあるので,今回はパスした。

では,ビルド開始。シェルから /home/foo/gsdjvu-1.6/build-gsdjvu なるスクリプトを起動させる。途中でいくつか質問されるが,YESとかYを選択すれば良い。警告(Warning)がたくさん出るので一瞬あせるのだが,無事にビルド出来たようだ。

最後に,インストール。Makefile とか無いので,手動にて移動ならびにシンボリック・リンクを張る。READMEにはrootでインストールする方法が書いてあるが,UbuntuとかMacってルートが居ないんじゃなかったんだっけ? ということで,sudo を付けて次のように。

# sudo cp -r /home/foo/gsdjvu-1.6/BUILD/INST/gsdjvu /usr/local/lib
# cd /usr/local/bin
# sudo ln -s ../lib/gsdjvu/gsdjvu gsdjvu

これで終了。試しに,大鏡の文庫本を変換したら,15MBあったのが,5MBくらいになった。

今回は,Ubuntu上でビルドしたが,Macでもやってみたいと思う。djvulibreはhomebrewで入れてあるので。

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