TeXLive2016に移行完了

[備忘録]
TeXシステムを最新のTeXLive2016に移行した。一応前のシステムも残してあるが、新しい文書はTeXLive2016の方で書くことにした。以下、メモ。

  • TeXLive2016の実行ファイルのパスを /usr/texbin というシンボリック・リンクにして、これを使うことにした。起動時にパスを通すために、これを .profile に追加するのが普通だが、そうしなくても使えている(理由はあとで)ので、以前のシステムを使うためにも、さしあたってはパスは以前のまま。
  • TeXLive2016付属のasymptoteのバージョンは2.38なのだが、古いgsをサポートしていない。そこで、バージョン9.20のgsをHomebrewで入れて、こちらにパスを通すようにした。困ったことに、以前のシステムのasymptote 2.18はgs9.20では使えない。だから、以前のシステムでasymptoteを使うときは、古いgsにパスを通す必要がある。asymptoteだけは完全に新しい方に移行するというのが現実的かもしれない。
  • TeX用のエディターとして Sublime Text 3 を使い始めた。LaTeXToolsを入れ、自前のビルドシステムを準備した。自前のビルドの際に、/usr/texbin にパスを通してプログラムを呼び出すようにしているので、起動時にパスを通しておかなくても動くようにはなっている。
  • LaTeXToolsのビルドシステムを使えば、サブファイルの1行目に、
    %!TeX root = main_file.tex
    

    とメイン・ファイルを指定できるらしいが(ちなみに、これはTeXShopでも可能)、自前ビルドだと、これが使えない。ちょっとのことだが、けっこうイライラするので、なんとかしたい。

  • dvipdfmx まわりが随分と変わったらしく、以前
    \usepackage[dvipdfm]{graphicx,color}
    \usepackage{mediabb}
    

    と書いていた部分は、修正が必要。まず、mediabbは不要、というか使えなくなっているらしい。代わりにdvipdfmxが画像のサイズなどを自動的に調べてくれるようだ。また、graphicxのオプションでは、dvipdfmが使えない。dvipdfm.defがない、というエラーが出る。ドライバーの指定としては、dvipdfmx とすればよい。つまり、

    \usepackage[dvipdfmx]{graphicx,color}
    %\usepackage{mediabb} %% この行は削除する。
    

    と修正する。

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