不揃いの上下巻

ボレビッチ・シャファレビッチ「整数論」(吉岡書店)

ただいま本棚整理中。ボレビッチとシャファレビッチ共著の「整数論」2巻本をようやく一緒に並べる。それにしてもこの不揃いなんとかならないか。上巻を買ってしばらくして下巻を買おうとしたときには、既に品切れだった。それから何年経ったろうか。あるとき、オンデマンド印刷とかで復刊していたので購入した。上巻はハードカバーで、しかも箱入り。まあオンデマンドではあるし、ソフトバウンドは仕方ないが、これなら両方ともオンデマンド版で揃えた方がむしろ良いかも。

内容は、代数的数論であるが、p進数や解析的手法を自由に用いていて、ちょっと前の日本の数論の入門書とはかなり異なる印象。Hardy-Wrightを補完するのに丁度良い感じ。もっともHardy-Wrightは間口の広い入門書、こっちは一応は専門書という感じではあるが。