やっと成功したので、備忘録として記録。
まずは何はなくとも、Asymptoteの本家サイトからソースコードをダウンロードする。現時点での最新バージョンは1.88、したがって、asymptote-1.88.src.tgz というファイルになる。約1.5MBほど。これを適当な場所で解凍する。ターミナルからだと、tar zxvf asymptote-1.88.src.tgz などとするのだが、ファインダーからダブルクリックしてもOK. asymptote-1.88 というフォルダーが出来る。
次に、本家サイトの左側フレームにある Documentation をクリックすると、右側フレームに説明書の目次が現れるので、セクション2.6 Compiling from UNIX source の項をクリックして説明を読む。Boehm garbage collector のソースをダウンロードするように指示されているので、そこのリンク(ファイルへの直リンクですね、これは)をクリックして、gc-7.1.tar.gz をダウンロードして、asymptote-1.88フォルダーに入れる。
コンパイルの際、latexを使ってマニュアルのPDFなども作成するようなので、TeXシステムも事前にインストールしておく。というか、asymptoteをインストールしようと思う人なら、TeXは普通入っていますよね。もっとも、texinfo形式だったりするので、texinfoが組版できないとエラーを吐くかも。マニュアルは別途ダウンロードできるから、それでも大丈夫かな。ああ、そうだ、開発環境が入っているのが大前提。XCodeが入ってなければ、最新のものを入れておく。
さて、LINUXなどでは以上で準備完了だが、Mac OS X の場合、readline ライブラリーを別途用意する必要がある。GNU readline の最新版をダウンロードして、解凍し、そのフォルダーの中で、./configure して、makeして、sudo make install する。そうすると、/usr/local/lib/ 以下に readline がインストールされる。
Mac OS 10.6 Snow Leopard の場合は、更にもうひと手間必要。ここ のやりとりをざっと読む。英語だけど。先にダウンロードしたガーベージ・コレクター gc-7.1 が Snow Leopard では上手くコンパイルできないらしい。原因はSnow Leopard側のようだが、応急処置として、gc-7.1 にパッチを当てる。gc-7.1.tar.gz を解凍して、ucontext.h をインクルードしているファイルを探す。ターミナルでこの階層に入り、grep -n ucontext.h *.c とすると分かるが、mach_dep.cの163行目と、os_dep.cの2755行目の2カ所ある。2カ所のucontext.hを sys/ucontext.h と変更する。単にコメントアウトしても良いらしい。変更したファイルを保存して、元のように圧縮する。念のため、元々のファイルを gc-7.1-original.tar.gz などと名前を変えて、変更したファイルが入っているgc-7.1 というフォルダーをgc-7.1.tar.gz という名前で圧縮する。ターミナルから、tar -zcf gc-7.1.tar.gz gc-7.1/ とすればよい。
以上でやっと準備完了。asymptote-1.88フォルダーにおいて、まずは、./configure LDFLAGS=-L/usr/local/lib/ とする。これで、先にインストールしたGNU readline ライブラリーが読み込まれるはず。続いて、make として、エラーが無いことを祈りながら待つ(笑)。いやあ、何度エラー出したことか。その度に make distclean して最初からやり直したもんね。エラーが無ければ、sudo make install でインストールされる。
詳しい解説/要領をありがとうございます。
おかげでインストールできたかも?しれません。
moonlightさん
あちこち検索しましたが,情報少ないですよねえ,まだまだ。何とか上手く行ったので,自分の為に(笑)まとめてみました。お役に立てばなによりです。