Asymptote 3DのPDFはPreview.appで表示されない

Asymptoteで3次元の絵を描く練習中。サンプルを参考にあれこれ試みているのだが,PDFで出力させると,Mac OS Xのプレビュー.appでは表示不能であることが多い。生成されたPDFをEmacsで開いて中身を見ると,Javascriptに似たプログラムコードが埋め込まれている。PDFはPostScriptのサブセットだが,こういうプログラムも許されているのかと,ちょっと驚いた。これが為にプレビューでは表示できないのであろうか。ちなみに,出力をJPEGにすれば,次のような画像になるので,コンパイル自体は問題なく行われているのだ。

Asymptote 3D sample

プレビューがサポートしているような,もっと低レベルのPDFコマンドを生成してくれればなあと思うが,こういう時は,普段まったく使わない Adobe Reader の出番だ。さすが純正,きちんと表示される。Adobe Readerと言えば重たくて不評の代表格なのだが,きちんとフルセットのPDFをサポートしているからこそと思えば,多少の重たさは仕方がないのかも知れない。

しかし,こういう状況だと,Asymptoteを使ってPDFをTeXに埋め込むことに,若干の危険性を感じる。Adobe Readerを使えばよいのだが,そうでないと,画像の部分が真っ白になってしまうのだから。

“Asymptote 3DのPDFはPreview.appで表示されない” への4件の返信

  1. moonlight さん

    リンク先はAsymptoteをTeXから呼び出すスタイルファイルですね。こういうのも便利かもですね。利点というか特徴は文字の部分はAsymptoteではなくTeX側で処理するということでしょうか。実は、Asymptoteの3DパッケージはPDFの3D拡張(PRC)を利用してらしく、これがAdobe以外で表示できない原因のように思われます。noprcオプションによりPreviewでも表示できるのですが、文字についても斜めから見た表示がされるみたいで、そのせいで文字もビットマップになってしまっています。文字をTeX側で処理すれば、それが避けられるのかなあと漠然と考えてますが、基本的に MePoTeXのやり方をあまり良いと思えないんですよねえ。文字と図版を別々に重ね合わせているところとか、TeXとMPのやり取りとか、いろいろ。じゃあ、自分でもっと良いものを作れるかというと、これまた困るのですが(苦笑)。

  2. ですよね。PC上限定?というかバーチャルなら確かに紙面の上!で立体をくるくる回せるのはとても有り難いし便利なんですが,出力を前提にした紙ベースだとこういう不便さが・・・。選べると良いのに。

  3. moonlightさん

    いろいろ調べた結果,オプションとして,
    render=n (数字)
    とすれば,1bp(big point)当たりnドットの解像度で,adobe 以外のPFD Viewerでも見れるようになりました。もちろん,回転とかはでいないわけですが。文字がビットマップになるのがちょっとなあとは思いますが,render=10で720dot per inchですから,まあ許容範囲かなと。しかし,ラベルの文字まで斜めから見る必要あるんですかね,と。そこを選べると良いのですが。日本語の情報が少ないので苦労しますが,ぼちぼち調べてみたいと思います。

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