淮南子と白水社

淮南子(えなんじ)がらみでいろいろ調べていたら,偶然に次のページに行き着いた。

版元のお仕事:仕事に関する雑記録

どうやら白水社の話らしい。「白水」という言葉は淮南子から取った由。読んでみると漢籍研究の一端が垣間見えて面白い。現存する淮南子のテキストには白水という単語がないらしく,該当箇所は「是れを丹水と謂ふ、之を飲めば死なず」になっているらしい。そこに,丹水という語はもともとは白水であったという注釈が付いていて,それで正しい本文が分かるんだそうだ。いろんな引用とかを調べて,テキストに修正・補足などを行う「注釈」がこの分野での主要な研究成果のようである。

白水社の由来だけでなく,へえっと思うような面白い話。偶然とはいえ,良いことを知った。いま読んでいる金谷治「淮南子の思想」にも,いろんなテキストを付き合わせて定本を作るという話があった。なるほどねえ。

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