2月 21, 2009

David Cox のガロア理論の本

またぞろガロア理論の入門書かあ、と思いつつも、著者が David Cox ということもあり、念のため調査。紀伊國屋書店の紹介ページでは Google プレビュー という機能があって、中身をかなり立ち読みできる。目次を眺めていると、おお〜、レムニスケートの等分に関するアーベルの定理が紹介されている。さすが Cox である。期待を裏切らないねえ〜。

一番最後の第15章はタイトルがずばり「レムニスケート」である。レムニスケートの定義から始めて、ガウスが円周等分したのと全くパラレルにレムニスケートの等分が考えられること、それに関するアーベルの先駆的仕事を紹介している。一般の楕円関数ではなく、レムニスケート関数に限定し、加法定理、倍角公式など。倍角の公式は整数倍だけでなく、「ガウスの複素整数」倍に対しても作ることが出来る。これが所謂虚数乗法。これを利用して、レムニスケートの等分点を添加した体のガロア群がアーベル群であることが示される。途中で、ガウス整数を係数とする多項式についての、アイゼンシュタインの既約性定理なども原典を引きながら紹介される。もちろん表現方法は現代的なのだが、内容においてガウス、アーベル、アイゼンシュタインが何をどのように導いてきたのかが良く分かるような説明になっているようだ。まあ、内容を大体知っているから、立ち読みで分かったようなことを書いている(汗)わけであるが。

それにしても、相変わらず、証明の細部を章末の練習問題に委ねるという手法が取られていて、ちょっと複雑な気持ち。自力で解ける分には問題ないのだが、時としてそうでないこともあるしなあ。

Parker75のペン先サイズ

[ 備忘録 ] 最近の万年筆だと、ペン先(nib)のサイズは分かりやすく M(Medium), F(Fine), XF(eXtra Fine) などの記号で刻印してあるが、初期のパーカー75は数字で表記してあるものがあって、これが分かりにくい。詳しく説明してあるサイトを見つけたので、メモ。

これによれば、63は14K(US)のExtra Fineってことだな。よく見かける66はMediumに対応している。他のもメモしておこう。68はExtra Broad, 67はBroad, 65がFine、このあたりが一般的なところだろうか。

培風館・新数学シリーズの組版

どこで聞いたのか、あるいは読んだのか、すっかり忘れたのだが、培風館の新数学シリーズの話。曰く、あのサイズであれだけの内容が可能な秘密は組版にある、と。漢字に比べて仮名が小さく組まれているのだと言う。

そんなことがあるかいな、と思いつつ、本棚から幾つか取り出してみた。ホントだ〜 😯 😯 😯  確かに仮名の活字は漢字に比べて小さい。

山内恭彦、杉浦光夫「連続群論入門」培風館・新数学シリーズ18
山内、杉浦「連続群論入門」p.62

どれでも同じなのだが、写真は杉浦先生の「連続群論入門」。あ、山内・杉浦共著でしたっけね、一応は :mrgreen: 。仮名は小さいというか、幅が狭いという感じ。なるほど。それで狭い版面に多くの情報を詰め込めるのか・・・。うーむ、恐るべし培風館。

他の出版社でこんな工夫しているところってあるんでしょうか。培風館も他のシリーズではやっていないみたいだし。それとは別に、「連続群論入門」って今は絶版なんですね。アマゾンで調べたら、中古で15000円だったので、のけぞりましたよ(笑)。