万年筆とインク

万年筆を買った。パイロットのカスタム・ヘリテイジ92というもの。プラスティックで透明なので,見た目は安っぽいが,定価は15000円(+消費税)する。普通の万年筆よりは安いが。

気に入ったのは,ペンが14Kであることと,インクの補給がスクリュー式の吸入方式であることの2点。透明プラスティックの安価な万年筆の多くは,値段の問題だろうが,ペンは鉄製(あるいは合金)で,書き味が今ひとつだ。また,日本の万年筆のほとんどはカートリッジ・インクを使うようになっていて,ボトル・インクを使うには,専用のコンバーターを使う必要があるのだが,これが容量が小さくて不便なのだ。この2つをクリアーしてくれれば,見てくれはどうでもよい,いや,むしろ,余計な装飾に金をかけてくれないほうが,ありがたい。

パイロット万年筆カスタム ヘリテイジ92 とama-iro(天色)インク

ついでに,インクも購入した。同じくパイロットのもので,「天色(ama-iro)」というインク。少し前に,同じシリーズの「山葡萄(yama-budo)」というボルドーに似た色のインクを買って,かなり気に入っているのだが,今度は青系にしてみた。ターコイズ・ブルーに近い感じだろうか。試しに,代数的整数の定義のあたりをちょっと書いてみた。なかなか良い感じだ。

新しいノート

昨年3月から使っていたノートがそろそろ使い切るので,新しいのと交換。ところが,いままで使っていたもの(写真左側)と同じものが文房具屋さんから消えていた。うーん。

LIFEのノート新旧

右側が新しいノート。メーカーは同じだし,紙質も前と同じで不満はない。紙の枚数が100枚から40枚に減っていて,不便な点もあるが,軽くなって便利な意味もあり,こちらは微妙。

探せば前のと同じもの売ってるかもだが,とりあえず新しいバージョンのを買ってきた。数年前からこのシリーズのノートを使い続けていて,使い終わると本棚にしまい,次のを使うという風にしてきたから,同じ方が良かったんだが・・・。

しかし,新旧比べてみると,実は新しい方が好きかもしれない(笑)。意味が分からないドイツ語が書いてあるのはどうかと思うが(苦笑),以前の Noble Note よりは100倍くらい良い 😉 。よくもまあ,こんな名前つけるよなあと,これだけは嫌いだったのだから。

ふと,ドイツ語の方の意味を知りたくなり検索。Himmlische Freude は「無上(天上)の喜び」というような意味らしい。ハハハ。40枚綴りなので,40 Himmlische Freude ですか。

これもいつまで続くか分からないから,今度買いだめしておくかなあ。

Parker75のペン先サイズ

[ 備忘録 ] 最近の万年筆だと、ペン先(nib)のサイズは分かりやすく M(Medium), F(Fine), XF(eXtra Fine) などの記号で刻印してあるが、初期のパーカー75は数字で表記してあるものがあって、これが分かりにくい。詳しく説明してあるサイトを見つけたので、メモ。

これによれば、63は14K(US)のExtra Fineってことだな。よく見かける66はMediumに対応している。他のもメモしておこう。68はExtra Broad, 67はBroad, 65がFine、このあたりが一般的なところだろうか。

万年筆雑記

所在無いので、とりとめのない繰り言を。

モンブランの149だが、書いていると指先にインクが付いてしまう。おかしいなあとあれこれ試した結果、どうも軸からインク漏れしている様子。小さな亀裂があるのか、染み出すという感じ。使わないと全然気づかないのだが、長時間書いていると、指に付着してしまう。あーあ。知人によれば、モンブランでは割と有りがちな症状だという。日本の気候と相性が悪いのだとか、なんとか。修理に出すと、軸の交換で2万はするらしいのであった。うーむ、2万もするのかあ・・・ 😥 。

次はインクの話。モンブランから出ているボルドー(くすんだワイン色)というインクが好きなのだが、これをモンブラン以外のメーカーの万年筆に入れると調子が悪い。粘性とか相性があるのだろうか。大橋堂1号(最初に買ったので、勝手に1号と呼んでいるだけですが :mrgreen: )に入れたところ、インクの出が悪く、書けないことは無いものの、非常にストレスを感じる状態になった。初めはインクのせいとは思わず、ペン軸とか内部を洗浄してみたり、あれこれやってみたがダメ。しかたなくボルドーは諦めて、これもけっこう好きなペリカンのブルーブラックを大橋堂1号に入れるが、うーむ、やっぱりインクの出がいまいち。結局、セーラーのインクに戻したところ、これが気持ちよく出る。大橋堂の万年筆はペン軸というか、インク供給システムはセーラーのOEMみたいで、だからインクはセーラーがオフィシャル。セーラーのブルーブラックは実はあんまり好きじゃないが、是非もなしか・・・。

しかし、万年筆って何とアナログな文房具なんだろうかと。いや、文房具にデジタルってのも無いとは思うのだが、気分的に。便利で簡単なボールペンを最新のキーボードに例えると、万年筆はさしずめトーンホイール式のハモンドオルガンってところですかねえ 😉 。

ペリカーノ・ジュニア 分解掃除

Pelikano Junior 分解掃除

写真の日付によれば、10日ほど前の話。ペリカンのインクコンバーター(カートリッジの代わりにボトルインクを使うために使う器具)を買ってきて、ペリカンの子供用・廉価版万年筆、ペリカーノ・ジュニア (Pelikano Junior) で使うことに。ところが、前に入っていたインクを洗う必要がある。一晩水に浸けておくというのが普通なのだが、試しに分解を試みた。素人がやるのは危険なのだが、なに、もともと安いものだから、いざとなったとて被害は少ないのだ :mrgreen:

ペン先をペーパータオルでくるんで、少しずつ力を入れて引き抜く。力を入れていくと、少しずつ動くのが分かる。壊さないように注意しつつ力を入れると、すぽっと抜けた。構造はいたってシンプル。本体は単に円柱形にくり抜かれているだけ。高い万年筆も、基本的には同じ構造だと思うが、なかなか怖くて手が出ない。

きれいに洗浄したあとは、ペン先とペン軸を本体に差し込んで作業終了。ペリカーノ・ジュニアはペリカンの鉄ペン廉価版シリーズの中でも一番安いのだが、これがまずまずの書き味なのである。軸の色もいろいろあって楽しいのであ〜る。

クルトガ買った

三菱鉛筆 シャープペンシル・クルトガ (KuruToga)@池袋西武ロフト

帰路、三菱鉛筆のシャープペンシル・クルトガを求めて、池袋の文房具店へ。まずは、東武7階の伊東屋。無い・・・。聞いてみると、今のところ入れる予定ないとのこと。はあ、そうですか。がっかりして、とりあえず西武もチェックしておくか、と西武11階のロフトに行く。あるじゃないか。それもこんなに大々的に :mrgreen:

とりあえず0.5ミリを一本購入。ついでにゲルインクのボールペンも補給。ボルドーとブルーブラック。そういえば、愛用のゲルインク・ボールペンも三菱のであった。uni-ball Signoの0.38ミリ。頑張れ、三菱鉛筆! :mrgreen:

おお、フルハルター・グリーンを作った人がいる

偶然見つけた。さっそくメモ。フルハルターの森山さんのトレードマーク(?)とも言えるグリーンインク。あれは市販されているものではなく、森山さんが個人的に調合されているという話だった。それを再現(?)した人が居る。

青春の夢に忠実で( ̄ー ̄?)…..??アレ〜?? | フルハルター・グリーンがほしい!!

セーラーの「インク工房」で作ってもらったらしい。ありがたいことに、レシピというか調合番号が公開されている。登録ネームは「FHグリーン」、注文番号は070313115。ありがたや、ありがたや。

モンブランのボルドーインク

モンブランのボルドーインク(ボトル)&マイスターシュテック149

偏見以外の何物でもないのだが、これまでボルドー色のインクを使ったことがなかった。定番のブルーブラックとブルー系、ブルーは各社特徴があるのだが、アウロラのブルーが好きで、そればかり詰めていた時期も。ふと、たまにはボルドーでも使ってみようかなと買ってみた。モンブランのインクなのだが、これがなかなかステキで気に入った。

くすんだワインレッドと言えば良いのか、ちょっと違うような。うまく表現できないが、渋〜い、暗〜い、ワイン色。ホントはペリカン社のインクにしたかったのだが(ペンを選ばないから)、ブラウンはあるもののボルドーがない。モンブランのインクを他社の万年筆に使うのはお薦めしませんけれど、とお店の人には言われていた(どうも粘性が違うらしい)。まあ、そんなには気にしないけれど、最初はモンブランということで、太軸のマイスターシュテック149に入れてみる。149でボルドーかあ、とも思うが、いやいや、偏見はいけません 😉 。

149、正直あまり使っていないのだが、これからは出番が増えるかなあ。

大橋堂の万年筆、オーバーホールで見違えるように

大橋堂の万年筆2本(黒と赤)

先日、ペンクリニックのために日本橋三越に行ったときの事。仙台大橋堂さんも、万年筆祭りのイベントでいらしていたのでした。迂闊にも会場に着くまで知りませんでした。セーラーのペンクリニックの申し込みをしたあと、大橋堂さんに伺ってインクの出が悪くなっている赤のペン(大橋堂2号と呼んでいるもの)を見て貰います。黒の1号は特に問題ないので見て貰うつもりはなかったのですが、そっちも掃除した方が良いと仰るので、2本とも預けました。1時間半ほど時間がかかるのですが、メンテ後の書きやすさにビックリ仰天です。赤の方は言うに及ばず、特に不満もなく使っていた黒の方もずっと書きやすいのです。これが本来の状態らしく、知らないうちにその感覚を忘れていたということなんですね。いや、いかんなあ。実は、大橋堂さんは、購入者には毎年メンテの案内を葉書で下さるのですが、引っ越したときに連絡してなかったので、それ以来メンテして貰ってなかったのです。

軸の内側にインクの残りカスがかなり固着していたらしく、それをきれいに清掃していただきました。固着の犯人は古いインクという事でした。そう言えば、インクをまとめ買いしたせいで、10年以上前に購入したインクを未だに使っていたりします。そういうのはインクが分解してしまって駄目なんだそうです。なるほどねえ、と感心するとともに、かなりショックです。まだ在庫あるのに捨てることになりそうです。あーあ。

しかし、赤の2号も大復活して、ますますどれで書こうか迷います。インクの色を変えてみようかなあ。ターコイズ・ブルーとかボルドーとか、ちょっと遊んでみるのも悪くないかもですね。