不揃いの上下巻

ボレビッチ・シャファレビッチ「整数論」(吉岡書店)

ただいま本棚整理中。ボレビッチとシャファレビッチ共著の「整数論」2巻本をようやく一緒に並べる。それにしてもこの不揃いなんとかならないか。上巻を買ってしばらくして下巻を買おうとしたときには、既に品切れだった。それから何年経ったろうか。あるとき、オンデマンド印刷とかで復刊していたので購入した。上巻はハードカバーで、しかも箱入り。まあオンデマンドではあるし、ソフトバウンドは仕方ないが、これなら両方ともオンデマンド版で揃えた方がむしろ良いかも。

内容は、代数的数論であるが、p進数や解析的手法を自由に用いていて、ちょっと前の日本の数論の入門書とはかなり異なる印象。Hardy-Wrightを補完するのに丁度良い感じ。もっともHardy-Wrightは間口の広い入門書、こっちは一応は専門書という感じではあるが。

徒然草

「方丈記・徒然草・歎異抄」小学館・日本の古典をよむ(14)

小学館から「日本の古典をよむ」というシリーズが出版されている。キャッチフレーズは「原文の魅力をそのままに、あらすじと現代語訳付き原文で、すらすらよめる新編集」ということらしい。先日書店で見かけて、ふーんと思いながら、徒然草が収録されている分冊を購入してみた。

どうやら、既存の「日本古典文学全集」の内容を再編集してある模様。小学館の古典文学全集は、頭注に加えて現代語訳を下段に配した3段組で、なかなか読みやすいのだ。それをもっと手軽にという趣旨だろう。お手軽という趣旨で、全部は収録されておらず、有名な話を中心に編集してある。「仁和寺にある法師」など教科書で読んだことがあるので、なつかしいなあと思いつつパラパラと読んでいる。

別に活字に飢えているわけでもないが、何かしら読みたい欲求は強い。いまさら古典を極めようなどとは毛頭考えないが、徒然草などは今で言えばブログ的で、なかなか楽しめる。

MAMPの入門書

MAMPではじめるMac OS Xサーバサイドプログラミング

11月から使っている日記ツールWordPressがPHPとMySQLで作られていることもあり、その環境をローカル(自分のパソコン内)に実現できるMAMP(Mac+Apache+MySQL+PHP)を導入してみた。幸い少し前に「MAMPではじめるMac OS Xサーバサイドプログラミング」という本を買っていたので、これを読みながらPHPの勉強、そしてWordPressのカスタマイズなどをやっている。なかなか良くできた入門書で、非常に分かりやすい。

自宅のMacの中でローカルにWordPressが作動しているのは不思議な感覚。レンタルサーバーと違って、必要なものは何でもインストールできるので、LaTeXRenderも試せる。久し振りに楽しい玩具を手に入れた気分だ。