ジーゲルの超越数の本

2週間ほど前に注文していた本が届いた。ジーゲル (Carl Ludwig Siegel) の「超越数」(Transcendental Numbers) である。残念ながら古本なのだが,大好きな本なので,原書が本棚に並ぶのはとっても嬉しいのだ。

Carl Ludwig Siegel の Transcendental Numbers

ジーゲルは日本語(というかジーゲル自身が理解できない言語)への翻訳を許可しなかったらしく,ジーゲルの本で日本語訳が出版されているものはない。そうなのだが,自家版の訳というのがあって,それを貰って読んでいたから,今日まで原書を見ることがなかった。いや,大学の図書館で一度手に取ったことがあるにはあるのだが,訳本持ってるからということで,ざっと眺めるだけで終わっていた。

ふと,一度原書で読んでみたいと思った。原文ではどう書いてあるのかなと思う箇所も幾つかあったりしたので。

プリンストン大学の例の赤本のシリーズなのだが,本文ぴったり100ページの小冊子であることに驚く。これで$e$が無理数であることからゆったりと始めて,最後はGelfond-Schneiderの定理にまで到達するのだからすごい。印刷はタイプライターの印字なので,数式などちょっと読みにくいところもあるのだが,急がずのんびりと原文で読み直してみようと思う。

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