9月 28, 2014

誤訳ではないのか

ケルナーの「フーリエ解析大全」(Körner : Fourier Analysis) は楽しい本なのだが,翻訳がちょっとどうなのかなあ,と思う箇所が時折ある。先日,ケルヴィン卿 (William Thomson) の話を読んでいて,やはり違和感を感じた。次の写真は,下巻のp.272なのだが,Thomsonがストークスの定理の発見を見逃した,と書いてある。そんなバカな,である。

Körner Fourier Analysis ケルナー フーリエ解析大全 下巻 p.299

ストークスの定理については,最初に発見したのがトムソンであり,トムソンからストークスへの手紙に書かれていること,ストークスがケンブリッジだったか,大学の数学コンテストの問題として出題した結果,ストークスの定理として広まったこと,これらは良く知られている話であり,どうして「発見を見逃した」ことになっているのか,まったく不可解である。

ということで,原文に当たってみた。次がスキャンしたもののスクリーン・ショット。

Körner Fourier Analysis p.272

当該箇所を書き出してみる。

Other discoveries and inventions of Thomson are dealt with elsewhere in this book. We note in passing the discovery of what is now called Stokes’ theorem and the first mathematical discription of the oscillation of an electric circuit.

うーむ。これがどうして上のように訳されるのか,全く不可解だ。in passing を辞書で調べると,「事のついでに」とか「ちなみに」という意味らしい。してみると,次のような内容なのだろう。適当訳だが。

これ以外のトムソンの発見・発明についてはこの本の別の場所で扱うことになるが,ここでは,今日ストークスの定理と呼ばれている定理の発見と,電気回路の振動を初めて数学的に記述したことを注意しておこう。

さよならLion

MacBook Air 11インチ(mid 2011)購入以来ずっと使い続けていた OS X 10.7 Lion なのだが,この度卒業することになった。Mountain Lionにもせず,ましてやMavericksとか,と思っていたのだが,Box Syncがまさかのサポート終了(Lionで使えるのは10月31日まで)ということなので。同様のクラウドサービスであるDropBoxは普通に使えるようなので,不満ではあるのだが,Box Syncで無料の50Gを使っている身としては是非もなかった。

ということで,昨日,意を決してMacApp StoreからMavericksをダウンロードしてインストールした。インストールはかなりの時間が掛かった。40分くらいだろうか。インストール終了すると,ブートしてログイン画面になるのだが,ログイン後にiCloudのためにiTunes Store(?)のApple IDのPWD入力を求められた。後にしてもよかったのだが,ままよ,とPWDを入れるのだが,間違っているとハネられる。数回試みた後,あきらめて,次へというボタンを押すのだが,砂時計じゃなくて,なんだっけ,クルクル周るアイコンのままで一向に進まない。ううむ,さっそくフリーズなのか,と不安になる。しばらく待ったあと,諦めて電源ボタンを長押しして強制終了させる。

祈りながら再起動。良かった。普通にログイン出来た。Mac OS X 10.9 Mavericks お初です。ネコ科の名前はMoutain Lionで打ち止めらしく,Mavericksというのはカリフォルニア州の地名とのこと。

とくに不具合もなく,HDDの容量も20GBほど増えたので,良い事ずくめなのかもしれない。メニューバーが半透明で壁紙が透けて緑色になっているのが気に入らないので,とりあえず,ここだけ直した。システム環境設定からデスクトップとスクリーンセイバーに入って半透明をOFFにすればよい。

個人的にはLionのカレンダーのデザイン,スキューアモーフィズムというのかな,実際の手帳とかを模したデザイン,あれが嫌いだったので,iPhoneと同様のフラットデザインに変更になっていたのが嬉しかった。