dvipdfmxのMap設定が反映されない罠

Ubuntu上でのTeXに関する備忘録。何故かFourier-GUTの数式フォントがPDFに埋め込まれない。Mapファイルを設定して texhash、updmap-sys してもダメ。以前の経験から、何かが優先されているため、変更が反映されないのだと推理。HOME直下の隠しディレクトリー .texmf-var 以下を探す。ここには個人の設定ファイルなどがあり、システム共通の設定に優先する。~/.texmf-var/fonts/map/dvipdfm/ に dvipdfm.map なるファイルがあった。いろんなフォントに対応するtype1フォントが書いてある中、fourier-GUTのフォント群だけがない。ああ、やっぱりだ・・・。ということで、このファイルを削除。すると、ちゃんと変更が反映されて、dvipdfmx により PDF が無事に作成された。あーやれやれ。

さよならAcrobat、こんにちはEvince

さよならというわけじゃないが、Ubuntu GNU/LINUX上のEmacsでTeX文書を編集する際のプレビューコマンドをAdobeのAcrobat(Linuxでのコマンド名は acroread)からGNOME標準の文書ビューアーEvinceに変更した。いやあ、激重のアクロバットと違って、あっという間に起動するので、ストレスを感じない。dvipdfmxでdviからpdfに変換してからEvinceで開いているのに、そんなことを少しも感じさせない速さは素晴らしい。

華麗に敗北

Screenshot-Pychess

Ubuntuはチェス関係も充実している。というか、今となっては、WindowsもLinuxもMacも、大きな違いはないが。PyChessというチェスボードがシンプルで気に入ったので、それで遊んでいる。チェス・エンジン(実際の着手を計算するプログラム)も、デフォルトのGNU Chess以外に、定評のあるCraftyやら、最近評判のfruitやら、いろいろと選べる。fruitから派生したToga IIというエンジンと対戦。いや、黒番(後手番)なので最初から厳しいのではあるが、不慣れなオープニングでいや〜な感じだなあと思っていたら、いきなり華麗なコンビネーションをくらってしまった、orz… 最後は、クイーン・サクリファイスして例のsmothered mateではないですか!やれやれ、実戦でこれをくらってしまうとは 😯

やっぱ、男はEmacsだな(^^;)

いや、まだ全然使いこなせてないんですがね(苦笑)。というか、以前使っていたときも、別にEmacs Lispをバリバリと書いていた訳じゃなし、普通のユーザーにすぎなかったんですから。

ともあれ、Emacs 23 (まだ安定版じゃないけど)にAUCTeXを入れて、自分の環境に合わせたカスタマイズを少々行いました。これでイーマックスもただのエディターに成り下がった :mrgreen: というか、普通に使う分には、難しいことは何もありません。ツールバーにあるライオンさん(TeXbook以来の伝統で、ライオンがTeXのイメージキャラクターなんです)のアイコンをクリックして組版、しかるのちに眼鏡のアイコン(なんで眼鏡なんだろう?)のアイコンをクリック。すると出来たPDFがプレビューできるという具合です。

Emacs編集画面

何故かWindowsのNTFSがマウントできなくなった

久しぶりに内臓ハードディスクのデータを読もうとしたら、マウントできません、との表示。この間、ntfs-3gというのをインストールして、UbuntuからもWindowsのntfs partitionをマウントできるようにしたというのに、なぜ今日になって・・・。思い当たる節は・・・うーん、rootのパスワードを設定して、ルートでログインできるようにしたことぐらいしか思いつかない。そうそう、マウントできないとのエラーメッセージを詳しく見ると、rootだけが、/dev/sda5 (これがマウントしたいデバイスの識別記号)をマウントできる、と書いてある。Ubuntuはもともとスーパーユーザー、すなわちルートがなくて、ルート権限が必要なときは sudo で対応するのだが、ルートのパスワードを作ったが為に、システムが変わってしまったのだろうか。もしそうなら、これはかなりピンチだ 😯 。

しかたなく、端末から、sudo mount /dev/sda5 としたのだが、なんだかんだエラーが出る。対処方法が2つあり、一つはWindows側から何かをする、これはパス。もう一つは、次の表示のもの。

Choice 2: 
If you don't have Windows then you can use the 
'force' option for your own responsibility. 
For example type on the command line:

  mount -t ntfs-3g /dev/sda5 /media/54G -o force

Or add the option to the relevant row in the
/etc/fstab file:

  /dev/sda5 /media/54G ntfs-3g force 0 0

自己責任で、という箇所にびびりながらも、ルートになって強制マウント、やってみたですよ。結果・・・何とかマウントできたみたいですかね。しかし、これから毎回こんなことしなくちゃならんのだろうか。なぜこんな事態になったのか、ホントの原因も不明。あー憂鬱だなあ。

Emacs+AUCTeXの設定

まだまだ改良の余地はあるが、一通り TeX のコンパイルと dvipdfmx により PDF への変換、ならびに Adobe Reader (ファイル名は acroread ) によるPDFでの表示が Emacs からできるようになったので、メモ。ちなみに、日本では多分少数派の AUCTeX を使用している。

うちの場合、TeXが2ヶ所にインストールされていることもあり、プログラムの指定でフルパスを書く必要になっている部分がある。AUCTeXをインストールするときに、./configure をオプションなしにしたため、/usr/share/ 以下のTeXに合わせて AUCTeXが設定されてしまっているのかもしれない。LaTeXの指定は、AUCTeXのカスタマイズメニューから行った為、設定ファイルの「.emacs」にプログラムが色々と書き込んでいる。それ以外は自分で指定。

ということで、とりあえず動作している設定は以下の通り。

(set-default-font "Bitstream Vera Sans Mono-10")
(set-fontset-font (frame-parameter nil 'font)
                  'japanese-jisx0208
                  '("VL ゴシック" . "unicode-bmp"))

(require 'tex-site)
(require 'tex)

;; 日本語 TeX 用の設定
(setq TeX-default-mode 'japanese-Latex-mode)

;; jsarticle を標準のクラスにする (デフォールトは jarticle)
(setq japanese-LaTeX-default-style "jsarticle")

;; (setq japanese-LaTeX-command-default "pLaTeX")

(setq kinsoku-limit 10)

(setq LaTeX-indent-level 4)
(setq LaTeX-item-indent 2)

;; View は、dvipdfmx で、pdf file を作って、Adobe Reader で閲覧
(add-to-list 'TeX-output-view-style
    '("^dvi$" "." "/usr/local/teTeX/bin/dvipdfmx %dS %d && acroread %s.pdf"))

(custom-set-variables
  ;; custom-set-variables was added by Custom.
  ;; If you edit it by hand, you could mess it up, so be careful.
  ;; Your init file should contain only one such instance.
  ;; If there is more than one, they won't work right.
 '(LaTeX-command "/usr/local/teTeX/bin/platex --kanji=sjis"))
(custom-set-faces
  ;; custom-set-faces was added by Custom.
  ;; If you edit it by hand, you could mess it up, so be careful.
  ;; Your init file should contain only one such instance.
  ;; If there is more than one, they won't work right.
 )

UbuntuのTeXで、ヒラギノ埋め込みに苦労す

Mac OS X で、和文フォントの埋め込みについては、おおよそ理解しているので、さして苦労するとは思わなかったのだが・・・。

“ヒラギノ明朝Pro W3.otf” を埋め込むには、このフォントファイルへのシンボリック・リンクを例えば HiraMinPro-W3.otf という名前で作って、例えば、自分のホーム下から、/texmf/fonts/openfont/ 以下に置く。以前、Mac で作っていた tashotai.map を適当なところに置く。そして、updmap.cfg (ワタシの場合、/usr/local/teTeX/share/texmf/web2c/updmap.cfg )に KanjiMap tashotai.map を追加して、texhash および updmap-sys を実行すれば、終わりのはず。

ファイルへのアクセス権がないとかで、拒否されたとき、sudo とかでやれば良かったのに、chmod 666 で読み書き可能に変更したり、何だかんだやっているうちに、おそらくは updmap-sys ではなく、updmap の方を(多分一回だけだと思うが)実行してしまったのだと思う。これが為に、その後、どんな修正を施しても変化なし。むむむ・・・・。

結局、次のページのおかげで解決した。感謝感謝です。

日本語フォントの埋め込み

うっかり updmap を実行してしまった(はず)為、自分のホーム直下の隠れフォルダー .texmf-var 以下に、kanjix.map が書き込まれ、これが最優先されてしまっていたのだった。このファイルを削除したのち、再び updmap-sys を実行すると、dvipdfmx により、ヒラギノが埋め込まれたPDFが作られた。ばんざい。

それにしても、ちょっとしたミスで迷宮入りするところだった。難しいですなあ(溜息)。

Ubuntuでのエディターが決まらない

えー、完全な独り言モードの日記です。すみません。

UbuntuでTeX文書を作成するためのエディターが決まらない。いくつか候補はあるものの、決定打がないというか、どれも少しずつ不満。

Emacs (イーマックス)。普通はこれで決まりなんだが・・・。機能的には不満はない。YaTeXとAUCTeXのどちらのEmacs Lispを使おうかと悩むぐらい。問題はフォントの表示。安定版のEmacs 22だと、日本語フォントのアンチエイリアス表示ができないらしい。開発版のEmacs-snapshot (現時点でのバージョンは 23.0? ) だとできるのだが、若干不安定である由。

Winfish LaTeX Editor、いわゆるLaTeX用の統合環境エディター。この類はいろいろあり、TeXMaker、Kileなど幾つか試したが、設定のカスタマイズなどがやりやすいので、これが一番かな? 問題はやはりフォント。文字コードをShift JISに設定すると、バックスラッシュがきちんと表示されず、それに伴って、コントロールシークエンスなどの色分け表示が上手く行かない。文字コードをUbuntu標準のユニコード(UTF8)にすれば問題なく動作するのだが。この不具合は、Winfishに限らず、TeXMakerもKileも共通。想像だが、エディター部分のルーチンは自前ではなく、Ubuntuのというか、Gnome (あるいはKDEあるいはGTK) などのディスプレー関係のコンポーネントを利用しているのだろう。そこがbugっているのだと思う。じゃあUTF8にすれば良いじゃないかという訳だが、今のところMac上のTeXがUTF8に対応してないし、Windowsとの文書のやりとりを考えると、どうしてもShift JISになってしまうのだ。EmacsだとShift JISでも問題なく表示されるんだがな。

Emacs 23 が早く安定版になってくれるのが一番なのであるが、いつになるのか。そうそう、もう一つ選択肢があった。文字コード自動判別オプションをつけてTeXをビルドする手がある。しかし、文書によって文字コードが違うのもなあ。Emacs以外で開くと、とたんに文字化けするしなあ。

ああ、悩みはつきない。しかし、なんでこんなに色んな文字コード使うかなあ。メーラーは未だにJISだし、Windowsの標準は時代遅れのShift JISだし、UNIXはEUC JP使っているところがまだまだ多いし・・・。

原因はUSBケーブルの接触不良だった

携帯電話(SoftBank 705NK = Nokia N73) で撮った動画をコンピューターに転送しようとして一苦労。USBケーブルでMacに繋いでも、マウントしない。あれ?おかしいなあ。たしか以前はあっさりとマウントしたのに〜。

試しにUbuntu稼働中のVAIOに繋いでも同じ。大容量ストレージモードになっている旨の表示が出るが、マウントしない。マウントする方法をネットで調べても、繋げばあっさりとマウントする、という話ばかり。ありゃりゃ、どうなっているの?

何回かトライしているうち、瞬間的にマウントし、また直ぐに表示が消えるという現象が起きた。ははあ、さてはもしやケーブルが犯人か・・・。Nokiaに接続するコネクター部分のあそびが大きいのが気にはなっていたのだが、それが犯人とは気づかなかった。

ケーブルの下に物を置いて、コネクター部分が動かないようにして接続する。ほら〜、あっさりとマウントするじゃないか〜。

結論。Ubuntuでも、USBケーブルでNokia N73を接続するだけで、メモリーカードはあっさりとマウントされる。あ〜疲れた 😡 。

MetaGraph on Ubuntu

MetaPostのフロントエンドである MetaGraph を Ubuntu にインストールした。お絵描きソフトの要領で MetaPost のソースファイルが作成できるようだ。細部はともかく、これでおおまかな図を描くという手もあるな。グラフよりも、遷移図とか模式図などの作成に向いているかも。

JAVAで書かれているようで、起動方法は端末でMetaGraphを展開してあるディレクトリーに移り、
$ java -jar mg5.jar
とする。アプリケーション・メニューに入れる方法があれば嬉しいのだが。