とりあえず成功。下の画像みたいになる。
日本語化されたTeXは 大きく分けて 本文の和文書体と欧文書体,数式の書体を指定することになっている。組版するには,それぞれのメトリック・ファイル (拡張子 .tfm)が必要。今回はセプテンバーの半角部分に対するメトリック・ファイルと,PDFに変換する際に必要なマップ(どの文字コードにどのグリフを対応させるか)を作成した。
まずは ttf2tfm を用いて,セプテンバー・フォントの本体 SeptM.ttf からフォントの幅の情報を抽出する。シェルから
$ ttf2tfm SeptM.ttf September-M@Unicode@
のようにする。名前は適当に。ここではSeptember-M とした。@Unicode@ というおまじないが良くは分からないながら,おそらくはユニコードでの区域割りということかな?実行すると,September-M00.tfm, September-M01.tfm, etc. ファイルが沢山作られる。おそらくは256個ずつ(8ビット)分割したのであろう。英数半角部分のメトリック情報は September-M00.tfm にあるので,これだけを所定のディレクトリーに移動する。この September-M00 を読み込んだフォントをローマン・デフォルトにすれば,TeX はコンパイルできる。TeXが関知するのはメトリックだけだから。
今回はバーチャル・フォントは作らなかったので,あとはマップだけ。dvipdfmx 用に,次の行を適当なマップファイルに書き足す。
September-M@Unicode@ UniJIS-UTF16-H SeptM.ttf -m <00>
理解できてないところもあるが,想像するに,SeptM.ttf というフォントのユニコード 00区画から UniJIS-UTF16-H なるエンコードでフォントグリフを読み出せ,という感じなのだと思う。
スタイル・ファイル(マクロ集)は省略したが,そこは既存のいろんなものを参考にすればOK。一応これで使えるようになった。