[9月28日(水曜日)の記録]
火曜日の花小金井でのオルガン・トリオに続いて,水曜日は沼袋のオルガンジャズ倶楽部でのオルガン・ソロ。題して「鈴木一浩ラウンジオルガンの夕べ」。実は,だいぶ前だけど,新橋のCydで同じような企画が以前あったので,今回は第2回だったりします。
オルガンの位置もいつもより前にせり出して,中央寄りです。レスリーもホーンが見えないように正面を向いています。レスリーの間接音を聴いてくださいということらしいです(鈴木さんの解説によると)。なるほど。
7時半を少し回ったあたりでライブスタートです。ハモンド・オルガンとリズムボックスというスタイルが,幼少時に電子オルガン習ってたワタシのような世代には泣かせます 😉 そうそう,これなんだよなあ,と感慨深いです。What’s Going On から始まって,ボサノバメドレー(Summer Samba, Ipanema), チェロキーと続きます。チェロキー,どこか懐かしいシアターオルガンの感じでホロッと来ます。両手上鍵盤でのフルオルガン(ドローバー9本全開,多分・・・), レスリーFastがたまりません。
MCも例によってざっくばらんで良い感じです。オルガン奏法の話なんかも交えて,ラウンジオルガン,シアターオルガンの話,向こうの野球場では今でも健在らしいけど,こういうスタイルの演奏がほとんど絶えてしまっていること。新橋Cydの浅野仁さんのソーシャルスタイル(ラウンジスタイル)のオルガンの話,いろいろ聞けて楽しいです。
そして,オルガン奏法の話で出てきたワッツウォーラー奏法を使った Isn’t She Lovely (可愛いアイシャ) です。今回のライブは別名「鈴木一浩うろ覚えライブ」らしく 😉 曲目リストだけ用意してきて,譜面はまったくなしでの演奏です。たまに弾き間違えて,あれ?なんて素っ頓狂な声をあげたりするのもご愛嬌ですね。
1st セットの最後は,Doobie Brothers の What A Fool Believes です。著作権の関係でオルガンマニア2の楽譜に入れられなかった曲ですね。いやあ,良いなあ。譜面ないのがホントに悔しいです。
2nd setは鈴木さんが大好きなデオダート特集ということで,デオダート大好きなワタシとしても嬉しい企画です。前回のライブでも演奏された Soccer Game から始めて,お馴染みのデオダートの曲がいっぱい聴けて幸せです。Spirit of Summer だけがリズムボックスを使わないまったくのソロだったのですが,ストリングス編曲のイメージがあったので,この曲をハモンドソロでやるのかと意外だったのですが,これがしっとりとして存外良いのですよ,ええ。いつも聴いてる曲でも,こうやって新たな発見があるのも,ライブの楽しいところです。
さてさて,今回は何とサード・セットまであります。When A Man Loves A Woman から始まって,ライブで何度も聴いているお馴染みの曲たちですが,なんてったって,オルガンソロですからね!同じ曲でも濃密さが違います。途中で「Eが来たら黒鍵グリッサンド」なんてミニTips (オルガン弾かない人には何のことやらですが) もはさみつつ,最後のヘイ・ジュードまで,とても楽しい時間でした。ワイン片手に酔いしれていたら,うっかりこぼしちゃったみたいで,帰宅したらポロシャツに赤ワインがついちゃってて,翌日大変でしたが,まあ,そんな感じで(どんな感じなんだ,笑),とっても楽しかったのでした。
今回はめずらしく,iPhoneのメモ帳にメモっていたので,以下,セットリストです。
1st set
- What’s Going On
- ボサノバメドレー (Summer Samba, Ipanemaの娘)
- Cherokee
- Isn’t She Lovely
- What A Fool Believes
2nd set
- Soccer Games
- Baubles, Bangles and Beads
- San Juan Sunset
- Spirit of Summer
- Down The Hill
3rd set
- When A Man Loves A Woman
- Keep That Old Same Feeling
- Make Her Mine (–>Road Song –>Sunny –>Make Her Mine)
- Last Tango in Memphis
- Hey Jude
Encore
- 街に行こう (釧路のために作った 鈴木一浩氏オリジナル)