行ってきました、バート・バカラックのコンサート。何と今年80歳ということで、これは見ることに価値があり、演奏はたとえ・・・でもそれはもう、などと失礼なことも考えつつだったのですが、とんでもない。素晴らしいコンサートでした。バカラック本人はピアノ(たまに弾き語り)&指揮。コアのバンド(キーボード、ドラム、管のフロント?)と3人のシンガーは本国から。そして、東京ニューシティ管弦楽団という編成です。
一曲一曲を長く演奏というのではなく、最初からメドレーで懐かしい曲の連続。最初にWhat The World Needs Now Is Love (世界は愛を求めている、かな?)のメロディーが流れたときは、ちょっとぐっと来るものがありましたね。プログラムには曲目とか構成とか一切書かれてなかったのですが(どういうプログラムなんだ、とも思いますがね)、どうやら、懐かし名曲シリーズ(?)、最近の曲、映画音楽から、などといくつかのテーマ別にメドレーの曲が選ばれている感じでした。たまに通訳通す以外は英語でぼそぼそと語るわけですが、大体何言ってるか分かりません(苦笑)。かろうじて「映画音楽では驚くような経験をしました、例えばオースティンパワーズとかオースティンパワーズ2とか、笑」などと笑いを誘っているのが、微かに理解できるぐらいで、ああ英語分かればなあ、と。と言うか、映画音楽の思い出なら他にもあるだろうに、そっちかい 😉 とか。
会場はArthur’s Theme(邦題は、ニューヨークなんとかかんとか)あたりで盛り上がっていたみたいですが、個人的には、大好きな大好きな A House Is Not A Home で弾き語りしてくれたのが一番でした。もちろん Wives And Lovers も良かったし(初期のレコードと良い意味で同じ編曲)、The Look Of Love も良かったし、One Less Bell To Answer は思わずもらい泣き(苦笑)してしまったり、どれもとっても良かったのですが。欲を言えば Something Big も聴きたかったなあ、とかいろいろありますが。
正直言ってワタシのバカラック歴は1968年頃から1980年頃までで、キャロル・ベイヤー・セイガーと一緒になったあたりからは全然なのです。途中からは知らない曲もちらほら。最近の曲も悪くないとは思いますが、やっぱり初期の曲、アルバムで言えば Living Together あたりまでがワタシのバカラックなんですかねえ。
映画音楽メドレーでは Alfie での弾き語りも良かったし、ホントに行って良かったなあと思います。誘ってくれたかみさんに感謝、感謝です 😛 。いや、一人では多分行かなかったと思うので。
That’s What Friends Are For で一旦終了ですが、拍手止みやらずでアンコールです。Any Day Now だったかな。2回目のアンコールは What The World … あれ、最初にやったよね(笑)。それでも拍手止まず、最後はスタンディング・オベーション、バカラックも笑いながら舞台に戻り、じゃあみんなでねと、一回やった Raindrops … (雨にぬれても) を会場の手拍子に合わせて歌います。みんなもね、と言われているのに、会場なかなか歌いません(苦笑)。ワタシ、歌ってましたけどね 。いやいや、お疲れさまです。そしてありがとうと言いたいです。
もう御高齢なので、来日は最後かなあ、とも思いますが、ジョアン・ジルベルトの例もあります。案外、来年来たりしてね 。