花粉症デビューしていたのかも

自分では、まだ花粉症デビューしてないつもりだったのだが、かみさんに言われてアレロックという薬を飲んだところ、鼻のぐすぐすがピタリと収まった。してみると、知らないうちにデビューしていたのだろうか 😯 。少なくともアレルギー性の鼻炎じゃないの、と家内。

鼻のぐすぐすは別にこの時期だけってわけじゃなく、また、この時期に特別つらいと感じたこともないので、まだでデビュー前だと信じたいところ。kebanecoさん日記によれば、アレルギーレベルを調べられるらしいので、一度チェックしてみようか。ああ、でも、悪い結果だと嫌だから止めとこうかな。

ペンクリニック@日本橋三越

ペンクリニック@日本橋三越

セーラー万年筆の長原さん親子による万年筆クリニックです。

[ 帰宅後に追記 ]
日本橋三越で「第10回世界の万年筆祭り」という催し物をやっていて、その一環でセーラーやパイロットという万年筆会社が万年筆クリニック(ペンクリニック)を開いているのです。パイロットは自社製品に限るということですが、セーラーは太っ腹です。何処のメーカーの万年筆でもOKなのです。おまけに、修理にかかる部品の実費は別として、基本的には無料なのです。帰宅して思うのですが、何というか、申し訳ない気持ちです。今回は長原宣義さんと長原幸夫さんのお二人が、ペンドクターとしていらしていました。

うかつにも知らなかったのですが、長原宣義(ながはらのぶよし)氏は、万年筆の神様としてつとに有名であったようでした。セーラーのサイトには、ペンドクター 長原幸夫さんとあったので、てっきりお一人と思っていたので、驚きました。あれ?二人?しかも、名字同じだよ、と。万年筆クリニックは申し込んで順番待ちです。お二人のどちらになるかは確率1/2というわけですが、長原宣義さんに見て頂けることになりました。お話しているうちに、幸夫さんが息子さんであることを知りました。自慢の息子だとおっしゃってました :mrgreen:

さて、今ひとつインクの出が良くなく、書き味もどうも、ということで出番のなかった Parker 75 のMニブを取り出してお願いしましたが、あっという間に見違えるような書き味になってしまいました。ペン先は長原宣義さんが独自に開発されたらしい、いわゆる長刀研ぎのようです(多分)。角度によってさまざまな太さになる、とっても不思議なペン先なのです。パーカー75、いい万年筆だし、もう部品も手に入らないから、大切に使いなさいよ、とアドバイスされます。これから出番が増えると思います。使っているうちにインクが漏れる件も相談したのですが、どうやら手の熱でコンバーター内の空気が暖められるのが原因のようです。銀は熱伝導が良すぎるということですね。カートリッジだとインク漏れしないので、戻そうかな。でも、ペリカンの青インクが気に入っているので、それを使うにはコンバータしかないんですよねえ。困ったなあ。

ホントは一人一本なのですが、大して時間もかからなかったので、恐る恐る「一人一本だけなんですよねえ」と尋ねてみると、いいから出しなさい、と望外の返事です :mrgreen: 。一瞬だけですが、間が良いことに順番待ちの人がほんのわずかだったからかもしれません。ということで、以前、フルハルターで委託販売か何か、詳しい事情は忘れましたが、ペン先が柔らかいからということで購入した、ダンヒルのモンブランを出します。Dunhillから発売されているのですが、中身はモンブラン製です。OEMということでしょうか。こっちは少々難物だったようです。ペン先を引き抜き、中の軸にナイフを入れたり、かなりの手間がかかります。作業しながらいろいろとお話を聞かせて下さるのですが、これがとても興味深いお話なのです。このタイプのモンブランのペン先は一世を風靡したものらしく、これでモンブランは大きくなったそうなのです。ふーん、知らないことっていっぱいありますね。

Parker 75 Sterling Silver (格子模様) & DunhillのMont Blanc

これで使える万年筆が一気に2本も増えて、嬉しいやら、どれで書こうか迷って困るやら、いやあ、嬉しいです。ペン先に力を入れずとも、ペンの重力だけでインクがすらすらと出来来て、とても心地良いのです。滑らかなのですが、ぬらーっとした滑らかさではなく、わずかに引っ掛かる感じが、これまた絶妙なのです。うーん、恐るべき職人技です。いや、今日はわざわざ日本橋まで出撃した甲斐がありました。技術もさることながら、お人柄にも惚れました。用が無くても、わざわざ行ってお話したい、とってもステキなおじいちゃんなのです。

炉ばた煉瓦@釧路

炉ばた 煉瓦 にて夕食

やっと東京に帰ってきました。結局、親戚との夕食は 釧路フィッシャーマンズワーフMOO(ムー) の目の前にある 炉ばた煉瓦 でした。ここだと、ホテルもすぐそばなので、便利なんですよね。釧路の日本酒は正直言って・・・なんですが、今回飲んだ濁り酒はなかなか美味しく、牡蠣、お酒、ホタテ、お酒、ホッケ、お酒、・・・というサイクル(笑)で、ああ幸せじゃあ〜。ホタテがとっても大きくて、身も厚くて、びっくりしたのですが、こっちでは普通なんだそうです。もっと大きいのもあるそうです。貝柱だけでなく、何て言うのでしょうか、ひも?わた?要するにホタテの本体ですよね、立派なそれがちゃんと付いているのも良いなあと。東京でこんなのが、まずまずの値段で買えればどんなにか良いだろうに、と思ってしまいますね。

釧路朝5時

釧路朝5時

目が覚めたので、何となく外に出てみました。寒いです。霧がかかっています。自動販売機を探しているとMOO裏手の岸壁に来ました。ああ寒、ぶるっ。

これから釧路です

とんぼ返りというか一泊だけなんですが。別に法事とか、そんなのではなく、たまには家内の実家に顔を出すというわけでした。できればブロスにも顔を出したいところなんですが、どうでしょうかねえ。

夏だと、岸壁炉端に行きましょう、と、観光客丸出しで親戚のみんなに笑われたりするのですが(苦笑)、夕飯何処を希望しようかなあ。炉端煉瓦でも良いんですが、たまには別の処にも行きたいなあ、とか。

ドリーム

Cydで浅野仁さんが一曲目に弾かれた曲、曲名はドリームとおっしゃったと思います。あをさんがmixi日記のコメント欄で「やられました」と書かれていた曲。しっとりとした味わいのある曲想で、じわじわ良くなってくる感じでしょうか。ワタシも気になったのですが、ドリームは単語としては一般的すぎて検索には不向きです。あをさん日記に「寂しいときには夢を見よう」という意味の歌詞であることが書いてあったのを思い出して、改めてそれを追加して検索してみました。ジョニー・マーサー (Johnny Mercer)作詞作曲の Dream、これではないでしょうか。フレッド・アステアも歌ったことあるらしいし、浅野さん、アステアお好きのようだし。

とりあえず、ネットで得られる情報を幾つか。

  • Dream – Midi and Lyrics – Johnny Mercer
    MIDIデータの再生でメロディーが聴けます。MIDIなんで仕方ないですが、ちょっと元気すぎる気がします 😉 。歌詞もあります。英語の歌詞は、Dream when you’re feelin’ blue と始まるんですね。
  • おすすめの音楽特集
    当該項目に直接リンクが張れませんが、下の方に辿っていくと、ページの中程にドリームの解説があります。ジョニー・マーサーが1944年に作曲したバラードで、煙草会社がスポンサーになっているラジオ番組のテーマソングだった由。歌詞の続きに、Just watch the smoke-rings rise in air とあるのは偶然ではないのかもしれません 😉 。フレッド・アステア主演の映画「あしながおじさん」でリバイバルヒットしたと書いてありますね。
  • YouTube – This Time The Dream’s On Me/Dream – Susannah McCorkle
    YouTubeで探してみたらこれが見つかりました。リンク先は音が出ますので、注意しましょう 😉 。メドレーになっていて、ドリームは後半です。歌っているのは Susannah McCorkle ですが、しっとりとして良い感じですね。映像も洒落てるんじゃないでしょうか。

ワタシはこの曲初めてだったのですが、どうやら有名な曲のようです。してみると、いわゆる1001とかにも収録されているんでしょうね。あっ、そうか、まずはそっちを調べてみるべきだったかあ〜と気付き、本棚に向かいます。あーありました、ありました(恥)。灯台もと暗しとは、よく言ったものです(苦笑)。

Dream (Johnny Mercer)

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Verseから書いてありますが、楽器で弾くときは、4段目のChorusからでしょうか。出だしのB♭6というコードは、ええっと、下からB♭、D、F、G で良いんでしょうかね。Gを1オクターブ下に落とすと、あれ?これってGm7と同じなのかな? 段々ボロが出てきそうなので(笑)、今日のところはこのへんで。

鈴木一浩「ラウンジオルガンの夕べ」@新橋Cyd

[昨日の記録] 3月15日土曜日、新橋にあるハモンドオルガンバーCyd(シド)にて鈴木一浩さんのソロライブがありました。「ラウンジオルガンの夕べ」と銘打った企画で、東京に来るたびに機会があればシドに立ち寄る鈴木さんのかねてからの野望 :mrgreen: のようでした。

Cyd(シド)はオルガニスト浅野仁さんが奥さまと二人できりもりされているオルガンバーで、ハモンドオルガンL-112(改、たぶん)があります。そこを借りてのソロライブ。お供のローランドリズムアレンジャーT66を担いで北海道は釧路から海を越えてやってくる、我らが外タレ(本人曰くだもんね :mrgreen: )鈴木一浩。予定演奏曲目は、はもはもブログによれば「ソウルの名曲から、ジャズスタンダード、そして、DEODATOのブラジル物から昭和歌謡名曲まで幅広く」とあります。昭和歌謡って・・・ 😯 若干の不安を覚えながらも、これは行くしかないでしょう!

夕方まで小石川で仕事だったので、三田線で行きます。内幸町駅で降りると5分位で新橋駅です。ところが、7時オープンなのに6時に着いてしまいました。店の前まで来たものの開いているはずもなく、駅方向に逆戻りです。焼鳥屋さんにでも入るか〜と思っていると、鮮魚をうりにしている居酒屋があり、隣は同系列の立ち飲みです。ということで、「ほんよこ魚金」なる鮮魚立ち飲みに入ります。ここはお薦めですよ。あ、話が違いますね :mrgreen:

7時をすこし回ったところで、あわてて魚金を出てシドに向かいます。すでに知り合いの鈴木一浩ファンが沢山。あ〜出遅れました。そうかあ、席の争奪戦があったのかあ。すっかり油断してました(苦笑)。

セミナーなんかと同じで、遅れて来ると最前列か最後列が空いてます(笑)。迷った末に最前列というか、オルガン前の席に座ります。15人限定と聞いていましたが、どんどん増えてきて、シド満席です。

新橋オルガンバーCydにてハモンドL112を演奏中の鈴木一浩さん(1)
新橋オルガンバーCydにてハモンドL112を演奏中の鈴木一浩さん(2)

鈴木さんは今までにない(?)オシャレな出で立ちで登場です。もっとも、サラリーマンみたいとも言われたらしいですが(笑)。いやいや、ステキでしたよ。L型のハモンドからシークレットラブ(Secret Love)が流れます。おお、オルガンでこの曲も良いなあと、すでにして幸せな気持ちです。音圧が違うのを改めて感じますねえ。

昭和歌謡の謎は、What’s Going Onと共に明らかとなりました。なんと「さらば恋人」(違法だと思うけど、何故かYouTubeで聴けます)とのメドレーなのですよ。店内、おもいっきりなごむ、というか、みんな笑ってます。鈴木さんも楽しそう。ワタシたちも楽しい。そうそう、バカラックのディス・ガイ (This Guy’s In Love With You)、ありがとうございました!

新橋オルガンバーCydオーナーの浅野仁さん

途中、浅野さんが2曲演奏されます。ソーシャルスタイルジャズというジャンルらしいですが、ジャンル分けなど関係なく、心に染み入るようなスウィートな演奏です。大人の演奏ですよねえ〜 😉 。2曲目はラテンでも、ということでDEKOさんの一言でベサメムーチョに決定しました(笑)。うふふふふふ。

鈴木さんはデオダートお好きで、よく演奏されますが、今日のデオダートはCarly and Caroleと「なんとかかんとか&ビーズ」(これ曲名覚えられないんです 😉 )です。ワタシがデオダート好きになったきっかけが、このカーリーとキャロル(関藤繁生さんの楽譜に入っていた)なのですが、思いがけず聴けてとっても幸せです。楽譜にならないかなあ〜 :mrgreen:

新橋オルガンバーCydにてギターを演奏中の山下正(やましたまさし)さん
山下正(やましたまさし)さん@新橋オルガンバーCyd

ところで今日はソロライブなのですが、何故か途中で山下正(まさし)さんがギターを担いで登場です。なんでも朝方偶然に会ったとのこと。所用で行った東大の近くで、あれ?鈴木くん?と声を掛けられ、ふと見ると、ジョギング中の山下さんだったって(笑)。ということで、ホントは家に居たかった(理由が笑えますが省略)山下さん、急遽参加です。二人でサンファンサンセット(あ、これもデオダートだった)やらお馴染みを数曲。

いつものライブよりぐっと距離が近いというか、とってもなごやかな雰囲気。ステージじゃなくて、すぐそこにオルガンがあるんだもの。下地を入れて来たため、最初からほろ酔いのワタシでしたが、シドでも赤ワイン、スコッチ、バーボンと、けっこう飲んでしまいました。大分前、鈴木さんのヤマハ銀座店ライブの打ち上げのときに山下さんとワタシの連名で入れたジャックダニエルのボトルが、何とまだ残っているという驚くべき事実も発覚(苦笑)、ええ、それも飲みましたよ。ふと目をやると、DEKOさんがレスリースピーカーにほっぺた(耳?)くっつけてます(笑)。アハハ、気持ちはよ〜く分かりますが実際やる人は初めて見ました〜 :mrgreen:

楽しい時間はあっという間に過ぎ、ええ〜もう終わっちゃうの〜。あっという間の3時間でした。ライブというよりは、なごみセッション、贅沢なごみラウンジという雰囲気の楽しいひととき。鈴木さん、浅野さん、山下さん、楽しい時間をどうもありがとうございました。普段のライブも好きですが、今回のような贅沢なごみラウンジの会も是非是非またやって欲しいです。あーでもシド終わっちゃうんですよね。ばかやろうマッカーサー道路(→マッカーサー道路計画マッカーサー道路の現状)。

最後にライブとは関係ありませんが、今まで気付かなくてショックだったことを一つ。都営三田線を利用すれば、うちからシドまで電車一本でいけちゃうじゃありませんか ❗ 。しかも、内幸町駅から新板橋駅まで21分ですよ。新橋サラリーマンごっこでもやろうかしら 😉 。

紙オタクへの道

ボールペンと違って万年筆は紙を選ぶ。必然的に、あれこれ試したくなるのである。ちょっとお高いのであるが、小売りしている店を発見したのが運の尽きというべきか。先日のサンバレーオニオンスキン(Sun Valley Onion Skin)は少し変わった紙。昨日購入したのはもっとオーソドックスな筆記用で、スピカレイドボンド(Spika Laid Bond)とストラスモアライティングレイド(Strathmore Writing Laid)の「きぬ白」(淡いクリーム色)の2種。どちらもコットン25%配合、そしてレイド・ペーパー(laid paper)、つまり簀の目(すのめ)が透しと共に入っている。

どちらもとても書きやすく、ペン先が滑らかに動く。滑らかだけれども、滑るような平滑さではない。適度な抵抗というか粘度というか、うまく言えないが、紙の繊維とペン先の接触具合がとても気持ちいい。しいて言えば、ストラスモアの方が密度が高く粘っこいように感じる。極細のペン先にはスピカの方が良いかも。もちろん、どちらでも十分に書きやすいのだけれど。